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新しい広島体験を。地域ならではの魅力を味わう「ワインツーリズム」のすすめ

2023.02.27 | PR

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美しい瀬戸内海や牡蠣をはじめとした海産物のイメージが強い広島ですが、実は豊かな自然が育んだ山の恵みにも魅力がいっぱい。中でも古くから栽培されているぶどうを生かしたワイン造りに今、注目が集まっています。おいしいワインと個性的なワイナリーを旅の目的にしませんか。

「ワインツーリズム」で出会う、知られざる広島の魅力


温暖で晴れの日が多い瀬戸内の気候に恵まれた広島県。清らかな水と豊かな土壌、昼夜の寒暖差などを生かし、三次市や福山市、世羅町などを中心に、糖度の高いぶどうが栽培されています。

高品質なぶどうを作る生産者と個性的なワイナリーが生み出す広島のワインは、まさにこの土地ならではの味わい。また、足を運ぶからこその“体験”に力を入れるワイナリーも増え、旅先としても注目が集まっています。

ワイナリーを通して地域の魅力を発見する、そんな新しい広島旅行へ出かけましょう!

最高の日本ワインを目指して
「広島三次ワイナリー」とTOMOÉワイン


数々のコンクールで受賞を果たし、広島を代表するワイナリーのひとつとなった「広島三次(みよし)ワイナリー」。その代名詞ともいえるワインが「TOMOÉ」シリーズです。



日本古来の山ぶどうを祖とする「小公子」と、国内改良品種の「マスカット・ベーリーA」で構成したジャパンブレンド「TOMOÉ小公子マスカット・ベーリーA」。野性味溢れる味わいとチャーミングな香りが融合した飲みごたえのある一品は、ジビエやチーズと相性がよい。750ml 3300円。

ワイナリー長を務める太田直幸さんは、ニュージーランドのワイナリーで働きながら、大学で専門的なワイン造りを学んだ気鋭の醸造家。

2013年に就任した当時、三次のワインは「お土産屋さんのワイン」というイメージが根強かったといいます。太田さんはニュージーランドで培った経験を生かし、そのイメージを一新する本格的なワイン造りに挑戦。ワインの味に直結するぶどうの栽培から改革を進めました。

当初は、栽培スタイルの変更に農家からの反発があったものの、“広島の人が誇りに思えるワインを造る”という信念と情熱が伝わり、栽培方法や収穫時期などを共に試行錯誤する関係に。



地下の貯蔵庫内は薄暗く、室温はワインの熟成に最適な約13~14℃。窓越しに自由に見学可能で、ぶどう畑の作業風景、醸造過程などの資料とともにワインについての知識を深めることができる。

また、ワインの醸造工程では、味わいに奥行きと複雑さを生み出す熟成過程にこだわり、TOMOÉシリーズの赤ワインのほとんどにオークの木樽を使用。木目から入るわずかな酸素により味わいが深まり、まろやかさと樽ならではの芳ばしく甘い香りが引き出されます。

ワインの魅力は“物語”があることだと語る太田さん。どんな人がどんな場所でどう造っているのか……1本のワインに詰まった背景を知ることもまた、味わいに奥深さをもたらす重要なピースのひとつ。ワイナリーでは、ワイン造りについて学べる場も提供しています。

さらに、ワイナリーには西日本最大級のワインセラーを備えたショップや、ワインと広島和牛のペアリングを楽しめるレストランなど、魅力的な施設も併設しています。



「トレッタみよし」では、販売コーナーのほかパン工房やバイキングレストラン、料理教室ができる厨房など、食に関する体験が充実。

隣接する三次の食の魅力を発信する拠点「トレッタみよし」には、地元農家で作られた旬の野菜や果物、花のほか、できたてのパンやスイーツ、乳製品など地域の恵みが集まります。三次が誇るTOMOÉワインとともに、ここだけの味覚を味わってみてはいかがでしょうか。

“瀬戸内の風土(テロワール)を醸造する”
「瀬戸内醸造所」


美しい海と山々を背景に建つモダンな建物。かつて造船所だったという場所に2019年に生まれた「瀬戸内醸造所」は、まさに足を運びたくなるワイナリーです。



向かって左手が醸造棟、右手はレストラン棟。ワインの製造方法と設備について知ることができる、醸造棟の見学ツアーも人気。

エントランスに立つと、通路の先には額に入った絵画のような瀬戸内の風景。建物が景色を切り取り、美しさを際立たせる工夫が施設の随所にちりばめられ、訪れる人を楽しませます。

瀬戸内醸造所の原点にあるのは、瀬戸内の自然、風土、文化、人々の営みを、ワインを通して紡いでいくというコンセプト。ぶどうの個性を生かしたワイン造りにはじまり、耕作放棄地の整備や、傷などが原因で市場価値の落ちた食材の活用、地産地消のレストランなど、多彩な取り組みで地域を盛り上げています。醸造所の建物もまた、瀬戸内の魅力を発信するひとつの形なのです。



野菜と魚介を中心に、瀬戸内の食材で作るやさしい味わいの料理はワインとの相性抜群。

施設内にある完全予約制のレストラン「mio(澪)」の特徴的なメニューのひとつは、ガラエビ、小鰯、サヨリ、タモリなど、その時々の小魚で作る「瀬戸内の小魚のオーブン焼き」。これらの魚は傷みやすく値段をつけづらいことから、生の状態では地域外にあまり流通しないのだそう。一方、地元では昔からさまざまな料理で親しまれてきた食材であり、瀬戸内に息づく食文化を濃密に感じることができる一皿です。



美しい垂木(たるき)の天井が印象的な屋内席のほか、開放的なテラス席と海を間近に望むガーデン席も。※現在一般営業は休止中(団体のみの完全予約制)。

ディナーの後は、ファイヤーピットを備えたガーデン席で過ごすのもおすすめ。アウトドア気分に浸りながら、心ゆくまで瀬戸内の風景を堪能できます。レストランの入り口にはワインの全ラインナップが並ぶショップも併設。食事の中で出会ったお気に入りを持ち帰れば、旅の後もおいしい“瀬戸内体験”は続きます。



写真は「2020 竹原キャンベル・アーリー」750ml(完売)。瀬戸内海沿岸でぶどうを栽培してきた圃場は、地面を掘ると海水が滲む過酷な環境。この地で栽培される原種「キャンベル・アーリー」は、華やかな香りと酸により、果実味が際立つのが特徴。2022年の竹原キャンベルのワインは、2023年3月中旬頃に発売予定。個性が強いワインのため、揚げ物などと合わせて。

手仕事が生むワインと泊まれるワイナリー
「山野峡大田ワイナリー」


広島県内でも有数のぶどう産地として知られる福山市。市の最北部に位置する山野町は、緑溢れる山々に囲まれた自然豊かな土地です。



県立自然公園「山野峡」を有する山野町は、寒暖の差がぶどうの栽培に適した地域。しかし、年間で最低6000リットルを製造するという醸造免許の条件がハードルとなり、ワイン産業がなかった。

2015年からワインの醸造をスタートさせた「山野峡大田ワイナリー」は、地域の特産品を使ったお酒造りを小規模から行える「ふくやまワイン特区」の制度を利用した地域密着型のワイナリー。代表の大田祐介さんは、ワインを起点に減少が続く農家を活性化させるべく奮闘し、現在では約2ヘクタールの自社畑で9種類のぶどうを育てています。



〈左〉青りんごやはちみつを感じさせる華やかな香りと、豊かで深みのある果実味が特徴の「北天の雫(白)」750ml(写真の2020は完売)2021は2970円。〈右〉カシスやドライフルーツのような果実味と柔らかなタンニンを感じられる「富士の夢(赤)」750ml(写真の2020は完売)2021は2970円。

ワイナリーの大きな魅力は、造り手や生産地とのつながり。ぶどうの栽培から醸造、瓶詰め、ラベル貼りに至るまでの全工程を、一本一本手作業で行う山野峡ワインからは、豊かな自然の恵みと人の手のぬくもりを感じることができます。また工業化されていないため、その年によってワインの味わいが変化するのも面白い点。ぶどうやワイナリーの成長を共に見守り、応援するという楽しみがファンを集めています。



野山に囲まれ、季節によって異なる表情を見せる「やまの宿 西元」。夏でも冷たい水が汲める井戸やだるまストーブ、真空管ラジオなど、昔懐かしい設備が満載。

そんな山野峡大田ワイナリーのユニークな取り組みが、同社が運営する昔ながらの生活に親しめるゲストハウス「やまの宿 西元」での宿泊体験。「西元」はかつて雑貨店だった頃の屋号で、明治37年に建てられた築110年の古民家です。

炊飯はかまど、お風呂は五右衛門風呂、と決して至れり尽くせりの宿ではありませんが、便利ながらもせわしない現代の生活をひととき忘れ、古き良き日本の原風景に立ち返ったような一日を過ごすことができるはず。季節によっては近隣の農家でのぶどうの栽培体験や、敷地内の蔵を改装した“日本一小さな”ワイン醸造場の見学もでき、記憶に残る滞在を演出してくれます。

自宅にいながら世界中のワインを手に入れられる今日ですが、産地や生産者の魅力はラベルに載せきれないもの。実際にその土地を訪れ、体験することで、ワインの味わいはより豊かで奥深くなるに違いありません。

Information

広島県観光連盟
https://dive-hiroshima.com/feature/feature-38569/




広島三次ワイナリー
広島県三次市東酒屋町10445-3
電話 0824-64-0200
http://www.miyoshi-winery.co.jp/

瀬戸内醸造所ワイナリー/レストラン「mio(澪)」
広島県三原市須波西1-5-26
電話 050-3749-9902
※レストランは現在一般営業を休止中(団体のみの完全予約制)
https://setouchijozojo.jp/

山野峡大田ワイナリー
広島県福山市山野町山野862-5
電話 084-974-2754
https://yamano-wine.com/
表示価格はすべて税込みです。
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