わが家で味わうシャンパーニュ 第3回(全10回) この夏は自宅で心置きなく“泡の時間”を過ごしてみてはいかがでしょうか?まず基礎知識を身につけたうえで、専門家2人が選んだシャンパーニュの味わいや香りの特徴を知り、メゾンの歴史に触れながら、気になる1本を見つけてください。
前回の記事はこちら>> この夏飲みたいおすすめの5本
“メゾンの顔”といわれる「ノン・ヴィンテージ」
商品の詳細は、下のフォトギャラリーで詳しくご紹介します。シャンパーニュ地方はぶどう栽培の北限に近く、年間平均気温は11度。天候次第で、ぶどうの出来や収穫量に大きな差が出てしまいます。そのため、その年収穫して造ったワインに、ストックしておいたリザーヴワイン(通常は前年以前の複数年)をブレンド。毎回、均一な味わいのシャンパーニュを生産しています。異なる年、異なる畑、異なる品種をブレンドすることで、“メゾンの顔”といわれるノン・ヴィンテージが誕生するのです。
ティラージュ(瓶内二次発酵直前に蔗糖と酵母を加えて瓶詰めすること)後、カーヴで最低15か月の熟成期間が義務づけられていますが、多くのメゾンは、数年延長して熟成させて出荷。メゾンごとに、ブレンドする割合やリザーヴワインの比率が異なるノン・ヴィンテージには、醸造責任者のブレンドの妙が強く反映しています。
シャンパーニュデータの見方
(1)ぶどう品種の割合
PN=ピノ・ノワール CH=シャルドネ M=ムニエ
(2)色 (3)熟成期間
(4)ドザージュ(味わい調整の糖分添加)
(5)希望小売価格(税込み)(6)問い合わせ先
表示価格はすべて税込みです。 監修・取材・文/青木冨美子 撮影/石井宏明 スタイリング/阿部美恵 料理/笹島ゆり 取材協力/高丸智天 ワイングラス協力/リーデル(リーデル青山本店) ファブリック協力/マナトレーディング ※日本では「シャンパン」と呼ばれることが多いChampagneですが、本特集ではフランス語の発音に近い「シャンパーニュ」と表記しています。
『家庭画報』2022年7月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。