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タサン志麻さんに教わる夏の献立。食欲がないときにもぴったりの、「ニース風サラダ」と「桃のスープ」

2022.08.16

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タサン志麻
フランス人の2品で晩ごはん【8月】

具だくさんサラダをメインに


具沢山サラダをメインに

文・タサン志麻


暑い夏は食いしん坊の私も食欲が落ちますが、皆さんはいかがでしょうか? そんなとき、私はメインディッシュをボリュームサラダにしてたっぷりいただきます。

サラダといってもフランスには食べ応えのある具だくさんのものも多く、晩ごはんをバゲットとサラダですませることも珍しくありません。なかでも私の大好きなサラダが、このニース風サラダ「サラダニーソワーズ」。

たくさんの材料の準備にちょっと気が重いかもしれませんが、全部揃わなくても大丈夫。オリーブやアンチョビー、ツナを常備しておけば、野菜はその日冷蔵庫にあるものでも構いません。

このサラダの魅力はさまざまな食感や味が楽しめ、食べ飽きないところ。ゆでた野菜、生の野菜とオリーブやアンチョビーとの組み合わせなど、口にするたびに異なる味が楽しく、気がつけばペロリと平らげてしまっています。

サニーレタスなどの葉野菜はさっと洗ってざるで水をきり、冷蔵庫でシャキッとさせておきます。こうすれば水の温度や室温を気にする必要がありません。キッチンに立ったらいちばん先にやっておくとよいでしょう。

サラダとバゲットだけではちょっと物足りないというかたに、今回はフルーツのスープもご紹介します。

フランスでは料理にフルーツを使うことは珍しくありません。フルーツのさわやかな酸味とみずみずしい果汁、すっきりとした甘さは、夏の前菜にぴったりで、わが家のテーブルにもよく並びます。

桃は切って生ハムやしっかり味をつけた魚介類と合わせるだけでもおいしいのですが、サラダとの組み合わせを考えてスープに。調味不要で涼しげなフルーツスープは、夏の一品におすすめです。

暑くても寒くても、体調がすぐれなくても食事の時間はやってきます。料理を作ることも食べることも、無理せず楽しむこと。それこそが私がフランス料理から学んだいちばん大切なことです。

夏は暑くてキッチンに立つのも億劫ですが、ぜひ作ってみてください。

◆志麻さんのキッチンが知りたい!◆
レタスは冷蔵庫でシャキシャキに


レタスは冷蔵庫でシャキシャキに

レタスをシャキッとさせるために水に浸しておくレシピがありますが、志麻さんはちぎって軽く洗い、すぐにざるに上げて冷蔵庫へ入れます。「残った水気を適度に吸って冷えるとシャキッと仕上がります」。

長時間浸しておくと、水を吸いすぎて水っぽくなることもあるそう。3ページ目でご紹介している志麻さん流の水きりの仕方とともに、ぜひお試しください。
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