家庭画報の手土産 第16回(全28回) 美しく、そして美味しい手土産は、私たちにとって相手を大切に想う心を伝える必携アイテムです。この特集では家庭画報ゆかりの皆さまや、家庭画報編集部の「美味手帖」から選りすぐりのアイテムを、セレクトしたエピソードとともにご紹介します。
前回の記事はこちら>> 手土産上手の美味手帖より「私が今贈りたい、とっておき」
日頃から美味しい手土産を贈り贈られているみなさんが、虎の巻ともいえるご自分の美味手帖から、今贈りたい、とっておきの品々を教えてくださいました。
森下典子さん(エッセイスト)神奈川県生まれ。日本女子大学文学部国文学科卒。1987年に週刊誌での突撃記者体験を綴った『典奴どすえ』でデビュー。映画化もされたロングセラー『日日是好日ー「お茶」が教えてくれた15のしあわせー』や『いとしいたべもの』『こいしいたべもの』など著書多数。撮影/Asako Shimizu香りもご馳走。五感で楽しむ美味
森下典子さんといえば、『日日是好日』などお茶にまつわる著書が有名ですが、身近な食べ物の記憶をテーマにした臨場感溢れるエッセイも人気です。自他ともに認める食いしん坊だという森下さんの手土産は「自分が食べて美味しかったものを、『食べてみて!』と贈る」のが基本スタイル。
「食べ物への執着が強いのか、自分がいただいて美味しかったものは必ず覚えているので、その中から選ぶことが多いですね。お茶を40年続けていて、季節感を大切にしようと思っているので、その時期にしか味わえない季節の生菓子や、季節をちょっと先取りしたお菓子を差し上げることも多いです」。
森下さんはまた、「美味しいものは五感で味わってほしい」と話します。「特に香りが重要です。『黄金芋』ならニッキ、『月よみ山路』なら竹皮の香りを堪能しながら食べると、いちだんと美味しくなります」。
そんな森下さんは最近、自分がチョコレートの味より香りに惹かれて食べていることに気づいたのだとか。香りもギフトの一部と考えると、手土産選びがさらに楽しくなるかもしれません。
下のフォトギャラリーで詳しくご紹介します。 撮影/本誌・西山 航 スタイリング(背景)/阿部美恵 フードスタイリング/福岡直子 取材・文/清水千佳子 ※特集内でご紹介する商品の情報、価格は2022年9月7日現在のものです。 事情により内容が変わる場合がございます。 商品のお取り寄せをご利用時、別途送料がかかる場合があります。あらかじめご了承ください。
『家庭画報』2022年11月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。