雑誌『家庭画報』編集部で料理班に在籍四半世紀のパンダ社長が、厳しい目で選んだとっておきの「おいしいお取り寄せ」を熱狂的にお勧めするコラムです。
一覧はこちら>>毎月1日はあずきの日。この日は赤飯をいただく決まりだったとか
毎月1日はあずきの日。大阪や京都の商家では毎月1日(と15日)に赤飯をいただく習わしがあったそうです。ほかにも何日は●●を食べるという「おまわり」(毎月決まったことが回ってくる意味だとか)がありました。
あずきにはたんぱく質のほか、ビタミンB1、B2、カリウム、食物繊維、ポリフェノール、鉄分などの栄養素が含まれています。昔はビタミン不足で脚気などの病にかかる人が多く、毎月日を決めてあずきをいただくことはとても理にかなっていました。
「おまわり」があることで献立に頭を悩ますこともなく、必要な栄養を月単位で摂ることができたんですね。
栄養豊富なあずきのおやつ。熱いほうじ茶を淹れてほっこりしませんか?
今でも1日と15日に赤飯を炊くお家もあるようですが、現代の生活に取り入れるのはなかなか難しいですよね。そこで毎月1日のあずきの日にあずきのお菓子をいただくのはいかがでしょうか。あずきの日にはあずきのおやつをいただく、と決めておけば定期的にしかも自然と体にいいあずきを摂れます。何と言っても大手を振っておいしいおやつが食べられますしね。この季節においしいあずきのおやつをご紹介します。贈り物にもぴったりです。
島根県産あずきや国産雑穀16種入りのぜんざい
さらりとしたぜんざいに国産の16種類の雑穀入り。プチプチした食感が楽しく、もっちりしたお餅も小さいながら存在感があります。電子レンジで手軽にいただけるのも嬉しい限りです。
こだわりの練り切りあんを和のサブレ生地で挟んで
厳選した手芒豆に四万十の栗甘露煮、焼きくるみ、北海道産あずきの塩煮に生乳などを加えて和の生キャラメルのような練り切りあんに仕立てました。高知県産米粉、北海道産バターと小麦で作った和のサブレ生地で挟み、ゆっくりと丁寧に焼き上げた「和のフロランタン」をイメージした高知発の新しい銘菓です。フレーバーは香り豊かな加加阿餡、濃厚でなめらかな黒胡麻餡の2種類です。
銀座の老舗が贈る新感覚のケーキのような和菓子
テリーヌ型に流し込んだフルーティで香ばしい新感覚の羊羹です。「黒」はスパイスのクローブで香り付けしたこしあんにくるみやいちじく、ピスタチオなどをちりばめて。「白」は白餡に白味噌、バニラビーンズの香り。松の実、かぼちゃの種、自家製のレモンピール、レーズンを合わせています。日本茶はもちろん、コーヒー、紅茶、中国茶、ワインといろいろな飲み物と好相性。老舗だからできる、土台があってこその新味です。
中澤パンダ社長
月刊誌『家庭画報』編集部の料理班を率いること約20年。おいしいものを食べること、人に勧めることが人生最大の喜び。現在、「家庭画報ショッピングサロン」の運営会社の代表取締役社長。