時短、簡単、すぐに使える！電子レンジで作る村上祥子さんの「長生き発酵調味料」

80歳の現役料理研究家・村上祥子さん。健やかに年を重ねる秘訣は「発酵食ライフ」にあるといいます。

“作るのが面倒、時間がかかる”といったイメージがある発酵食も、時短・簡単をモットーに、「電子レンジ料理家」のオーソリティでもある村上さんの手にかかれば、ラクしておいしく、無理なく続けられる料理に。

村上祥子（むらかみ・しょうこ）さん／1942年福岡県生まれ。料理研究家。管理栄養士。公立大学法人福岡女子大学客員教授。料理家のキャリアは50年以上。健康長寿を体現する電子レンジ調理のオーソリティ。


『80歳、村上祥子さんの長生き発酵食レシピ』から、村上さんのとっておき「長生き発酵調味料」を一つ紹介します。

長生き発酵調味料は
時短、簡単、すぐに使える！

村上さんが作る長生き発酵調味料は、材料を混ぜるだけで発酵時間は不要なものがほとんど。長くても1日で発酵完了。忙しくても続けられる秘訣です。



電子レンジで発酵促進

材料を混ぜて電子レンジ弱または解凍モードで30秒チン！ マイクロ波の振動で軽い刺激を与えることで、眠っていた酵母を目覚めさせ、発酵活動をスタートさせます。これで長い時間をかけなくても熟成が進むというわけです。

マイクロ波の振動によって、調味液などの水分が食材にじっくりとしみわたるので、味も早くしみこみます。

腸を元気に！免疫力アップ！減塩のトリプル効果
「発酵にんたま」のレシピを特別公開

日々の食事でできる腸活＆温活のひとつが温かいスープや汁物。「発酵にんたま」は、発酵パワーが取り入れられ、気になる塩分も大幅にカットできる“自家製だしの素”です。

発酵にんたまは免疫力アップ、疲労回復、エネルギー代謝アップ、高血圧や血糖値の改善、美肌効果、アンチエイジングが期待できるにんにく、たまねぎに塩麹を加えてパワーアップさせたもの。お湯でのばすだけでコンソメスープのようにいただけます。

発酵にんたま

いずれも特製の長生き発酵調味料。まとめて作って少しずつ料理に使える。下が今回レシピをご紹介する「発酵にんたま」。上はみそ汁などに使う「発酵粉だし」。

材料（できあがり320g分）
たまねぎ……1個（200g）
にんにく……20g
米麹……50g
水……40g
塩……10g

保存期間
冷蔵で約1か月間
冷凍で約2か月間

作り方
(1) たまねぎはくし形に切る。米麹はフードプロセッサーでみじん切りにする。
(2) 耐熱ボウルに1のたまねぎ、にんにく、水を入れ、ふんわりとラップをかけ、電子レンジ（600W）で5分加熱する。
(3) ミキサーに2を汁ごと移し入れ、なめらかになるまで攪拌する。
(4) 耐熱容器に移し入れ、1の米麹を加えて混ぜる。電子レンジ弱（150～200W）または解凍モードで30秒加熱し、クッキングシートを液面に密着させてのせ、30分おく。
(5) 炊飯器の内釜にキッチンペーパーを四つ折りにして敷き、4を置き、炊飯器のふたを開けたまま乾いたふきんをかけ、保温モードで30分おく。
(6) 塩を加えて混ぜ、5と同様に6時間保温する。清潔なびんや保存容器に移し入れ、ふたをして冷ます。

栄養成分（大さじ1あたり）
エネルギー　10kcal
塩分　0.5g
たんぱく質　0.3g
糖質　2.1g
カルシウム　2.0mg
ビタミンD　0.0㎍
食物繊維　0.2g

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次回はこの発酵にんたまを使った、冬にぴったりのスープレシピをご紹介します。