SÉZANNE(セザン)
フォーシーズンズホテル丸の内東京
くつろいで過ごしてほしいと、家をイメージしたインテリア。店名はシェフが子ども時代、夏を過ごしたシャンパーニュ地方の地名から。至高を追求し続けるエレガントなフレンチに世界が注目
祝いの席に欠かせないシャンパーニュをこよなく愛する、イギリス出身のシェフ、ダニエル・カルバートさんが、ハレの日にふさわしい料理を提供するのがフォーシーズンズホテル丸の内 東京にある「セザン」です。
【北海道産イクラ 胡瓜 ホースラディッシュ】かつおだしのスモーク感を生かしたイクラときゅうりのゼリーで、イギリスのスモークサーモンときゅうりのサンドイッチを再構築。ニューヨークの3つ星「パ・セ」で史上最年少スーシェフとなり、フランスのパラスホテル「ル・ブリストル」内の3つ星「エピキュール」で研鑽を積むなど、その手腕は折り紙付き。
その後香港に渡り「ベロン」のヘッドシェフを務めていた2020年、アジアのベストレストラン50で4位に輝き、アジアナンバーワンも狙えるのでは、と世界から注目を集めるなか、すべてを捨ててこの「セザン」のオープンのために来日。
「日本の食材の背景にある職人技と、花山椒のように年に1週間しか登場しない食材が存在するなど、懐石料理に見られる瞬間の季節感に憧れました」と、その理由を語ります。
【網走産キンキ サフラン】サフランをたっぷり使った黄金色のブイヤベースソースに、澄ましバターで鱗はカリッと、身はしっとりと仕上げたきんきを添えて。イギリス人らしい緻密さによる端正な盛りつけと、フランスで培った「一から作りたて」を貫く姿勢。2つの要素を両立させることができるのは、早朝から市場に通うなど、勤勉を絵に描いたようなカルバートさん本人と、献身をいとわないチームのおかげ。
なかでもこだわるのはソース作り。作り置きは一切せず、毎朝一から店で手作り。ピュアで深みのある味わいのソースを生み出しています。食材は旬のものしか使わず、その鮮度はもちろん、できたてのいちばんおいしい瞬間を食べてほしいと、料理を出すタイミングにも細やかに心を配ります。
世界的な建築家アンドレ・フーが日本の禅の庭をイメージしてデザインしたという、温かみがありつつもミニマルな空間で、旬を「瞬」で切り取った料理と出合う。今、世界の食通が憧れる、贅沢な時間が過ごせます。
下のフォトギャラリーで詳しくご紹介します。 Information
SÉZANNE
東京都千代田区丸の内1-11-1 パシフィックセンチュリープレイス丸の内 フォーシーズンズホテル丸の内東京7階
TEL | 03(5222)5810 |
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営業時間 | 12時~13時30分、18時~19時30分(ともに最終入店) |
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定休日 | 日曜ランチ、月曜・火曜定休 |
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- ランチ1万7710円~、ディナー3万4155円~(ともにサービス料込み) 要予約
撮影/久間昌史 取材・文/仲山今日子 ※ご紹介した料理や食材は、天候や仕入れ状況等の影響で変更になる場合がございます。料金には別途サービス料がかかる場合がございます。予めご了承ください。
『家庭画報』2023年1月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。