タサン志麻さんのフランス風おせち 第4回(全10回) おせち料理を手作りし、お正月に家族で囲むことは、日本で古来続けられてきた大切な食文化です。一方、現代ではその姿が変わりつつあるのもまた事実。2023年のおせち料理特集は、連載でも人気のタサン志麻さんにご登場いただき、現代の嗜好に合わせた洋風のおせち料理のレシピをご紹介。この中から好みの料理を選んで手作りし、家族で迎える楽しいお正月にお役立てください。
前回の記事はこちら>> 毎年クリスマスを盛大に祝い、お正月はふだん通り過ごすタサン家。今年は初めてきもの姿で食卓を囲んで。「アニメの主人公みたい」とはしゃぐ真之介くん5歳、正太郎くん3歳、ご機嫌な燦(さん)ちゃん1歳をにこやかに見守る志麻さんと、夫のロマンさん。黒の正角盆、朱と黒の丸盆/漆器 山田平安堂 グラス、ガラスの徳利、猪口/スガハラショップ青山 鶏肉と野菜のブレゼのプレート/チェリーテラス・代官山 テーブルクロス/アクセル ジャパン 男の子2人のきもの/浅見魚介の焼き物は下ごしらえしておけば手早く作れる
伊勢海老にソースを塗って焼いたダイナミックなひと皿。にんにくと卵黄などで作るアイオリソースをベースに、サフランと一味唐辛子を加えたルイユソース。2種の味が楽しめる。(詳しいレシピは次のページでご紹介します>>)テーブルクロス/アクセル ジャパン シャンパングラス/スガハラショップ青山おめでたい席に欠かせない鯛をはじめ、長寿を願う海老や立身出世を願うぶりといったお正月ならではの魚介料理も、志麻さんの手にかかれば簡単でおいしいフランス風に。
なかでもお祝い気分を盛り上げる伊勢海老丸ごと一尾を使ったオーブン焼きは、華やかな見た目から手が込んでいそうに見えますが、実は簡単、と志麻さん。
「ソースを塗って焼くだけですし、アイオリソースとルイユソースは火を使わずに作れるうえ、ベースの材料は同じなので途中まで一つのボウルで作れます」。
伊勢海老に興味津々の2人。「腰が曲がるまで長生きできるようにと願って、お正月に海老を食べるんだって」とおせち初体験のロマンさんも子どもとともに日本文化に触れる。