雑誌『家庭画報』編集部で入社以来料理班在籍四半世紀のパンダ社長が、厳しい目で選んだとっておきの「おいしいお取り寄せ」を熱狂的にお勧めするコラムです。
一覧はこちら>>ニューヨーク発の手作りアップルパイ「バビーズのマイルハイアップルパイ」。これぞ「グランマ(おばあちゃん)」の味
アメリカ人にとってパイは家庭の味、お母さんやおばあちゃんが作ってくれた懐かしい味。という思いが強いようで、代表的なデザートといっていいでしょう。映画やドラマに登場するダイナーやドライブインでは、大ぶりにカットされたアップルパイやキーライムパイがよく出てきますよね。
アメリカのアップルパイはショートクラスト・ペイストリーという、パイとビスケットの中間のような練りこみパイ生地を使うことが多く、フランスでよく作られる折りこみパイ生地とはちょっと違います。イギリスのパイもこの生地が多く、アメリカのアップルパイはイギリスの開拓者にルーツを持つといわれるのもうなずけます。
生のりんごを切り分けてどっさりとのせてパイ生地で包んで……
ご紹介するアップルパイはフレッシュなりんごを1ホールに、10個以上も使った見事なもの。切り分けるとりんごが押し合いへし合い詰まっています。
フレッシュなりんごから焼き上げるので、ボリューミィな見た目からは想像できないりんごのシャクッとした食感が活きた、あっさりとしたおいしさがあり、さらにシナモンのいい香りが漂います。
さすが、ニューヨークのパイの名店、バビーズの看板メニューだけのことはあります。バビーズはニューヨーカーが愛し、誇りに思う古き良きアメリカを体現した人気のカフェ&レストラン。そのアップルパイはアメリカ人のフレンドリーな優しさそのものかもしれません。
解凍後、ぜひ温めて召し上がれ。思わずう~んとため息が出ます
1990年、ニューヨークのトライベッカにオープンしたバビーズ。ニューヨークの味を日本店が忠実に再現したアメリカ風のアップルパイ。温めてクリームを添えていただけばニューヨークにいる気分です。
中澤パンダ社長
月刊誌『家庭画報』編集部の料理班を率いること約20年。おいしいものを食べること、人に勧めることが人生最大の喜び。現在、「家庭画報ショッピングサロン」の運営会社の代表取締役社長。