食空間プロデューサーでワインにも造詣の深い山本侑貴子さんは、広島のご出身。今回は故郷に2019年に誕生したワイナリー「瀬戸内醸造所」の「メルロ」と「シャルドネ」を楽しみました。
広島名物のかきのフライとレモンとともに。「メルロはチャーミングな泡で、青梅の風味も感じられる優しい味わい。シャルドネは少しだけ高めの温度でいただくと、よりうまみが感じられました。クリアで酸がシャープなので、柑橘の代わりをしてくれそう。どちらも日本ワインのよさがあって、広島の食材に合わせたくなります」
「エチケットも軽やかでナチュラルなイメージで、ワイン好きの女友達に渡したいです」と山本さん。左は、赤ワイン用品種のメルロを白ワイン製造と同様にまず圧搾してロゼワインにし、瓶内二次発酵で仕立てた「2021 Hanami メルロ」750ml 3520円。右は、澱とワインを接触させ味に厚みを出した「2021 Souha シャルドネ」750ml 3300円。/瀬戸内醸造所なかでも山本さんのおすすめはかき。さっと蒸したりフライにしたり、「メルロはエスニックな味わいも合うので、かきのカレーチャウダーもいいですね」とアイディアが湧き出ます。
「次、広島を訪れた際はワイナリーにお伺いしたいです。瀬戸内の海を見ながらこのワインを飲みたいですね」
山本侑貴子(やまもと・ゆきこ)さん
食空間プロデューサー。「ダイニング&スタイル」代表。ソムリエ協会認定ワインエキスパートとして、講座や執筆活動を通してワインやシャンパーニュの普及活動にも尽力する。広島県のワイナリーについてもっと知る>> 表示価格はすべて税込みです。
撮影/堀 裕二(人物) 本誌・西山 航(静物) 協力/広島観光連盟
『家庭画報』2023年4月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。