ここでしか味わえないひと皿で魅了する 世界一美味しい日本のイタリア料理 第4回(全10回) 特別な日にはエレガントなリストランテの料理、日常では気軽にパスタやピッツァやドルチェ……。ここまでバラエティに富んだイタリア料理を楽しめるのは、世界において日本だけかもしれません。時代ごとのムーブメントを積み重ねながら、確実に進化している日本のイタリア料理。その現在地に迫ります。
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今や東京のイタリア料理界で欠かせない存在となった、ハイブランドが展開するリストランテ。異国である日本で、さらなるイタリア料理の高みを目指す気鋭シェフを訪ねました。
日本はまさに、食材のワンダーランド!
「グッチ オステリア ダ マッシモ ボットゥーラ トウキョウ」アントニオ・イアコヴィエッロさんアントニオ・イアコヴィエッロさん イタリア・カンパーニア州出身。2021年10月「グッチ オステリア ダ マッシモ ボットゥーラ トウキョウ」ヘッドシェフ就任。ミシュランガイド東京2023で1つ星、「50 Top Italy(世界のベストイタリアンレストラン)2023」で3位。世界のベストレストラン50で2度の1位に輝き、イタリアを代表する3つ星レストラン「オステリア フランチェスカーナ」のシェフ、マッシモ・ボットゥーラ氏と、世界のラグジュアリーファッションを牽引する「グッチ」とのコラボレーションから生まれた「グッチ オステリア」。
イタリアで春の訪れを伝えるいかとグリーンピースをモチーフにした春の料理。カンノーロ仕立てのじゃがいもを添えて。フィレンツェ、ビバリーヒルズに次いで2021年に誕生した「グッチ オステリア ダ マッシモ ボットゥーラ トウキョウ」でヘッドシェフとして腕をふるうのは、アントニオ・イアコヴィエッロさんです。
幼い頃からシェフを志し、アラン・デュカス氏やコペンハーゲンのレネ・レゼピ氏などのもとで研鑽し、ボットゥーラ氏のもとでさらに技術と感性を磨いて、来日を果たしました。
日本で愛されるミルクレープをモチーフに、さまざまな日本の山菜のペーストをそれぞれ層に重ねた前菜。「日本は食材のワンダーランド。私は、この不思議の国を心から楽しんでいます。イタリアのアイデンティティを核として、日本の食材を世界最先端のコンテンポラリーなイタリア料理に昇華させるのが私の使命です」
休日も食材の探究や情報収集に費やすというイアコヴィエッロさん。これからも驚きに満ちた革新的なイタリア料理を披露してくれることでしょう。
グッチ オステリア ダ マッシモ ボットゥーラ トウキョウ東京都中央区銀座6-6-12 4階
TEL:03(6264)6606
営業時間:11時30分〜13時(LO)、18時〜19時30分(LO)
※日曜はランチのみ営業
ランチコース1万6000円(日曜のみ1万8000円)、ディナーコース2万2000円〜 要予約
予約はウェブサイトがおすすめ。
https://www.gucciosteria.com/ja/tokyo/ 撮影/本誌・坂本正行 取材・文/池田愛美 ※本特集でご紹介するレストランの料金には、別途サービス料がかかる場合がございます。予めご了承ください。
『家庭画報』2023年5月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。