徳川家康の秘密 第18回(全26回) 東海道で結ばれる出世の道を巡りながら、人間・徳川家康の実像と、意外に知られていない現在の日本人と家康との関係に迫ります。
前回の記事はこちら>> 地元名古屋人に教わる「とっておきの味処」
独自の食文化や、茶の湯文化が発展してきた名古屋には、ここにしかない「名物料理」を味わえる風情ある老舗や、手土産にもぴったりの和菓子屋が揃っています。名古屋を愛する7名の“名古屋人”に美味処を教わりました。
●教えていただいた方徳川義崇(よしたか)さん(尾張徳川家第22代当主・徳川美術館館長)
早川久右衛門さん(カクキュー社長)
クリス・グレンさん(ラジオDJ)
土方邦裕さん(愛知ドビー社長)
長屋良行さん(作家・広告代理店勤務)
有森聡美さん(作詞家)
村上佳菜子さん(プロフィギュアスケーター)和菓子
御菓子所 芳光(新出来)
クリス・グレンさん(ラジオDJ)推薦
土方邦裕さん(愛知ドビー社長)推薦
徳川義崇さん推薦老若男女を虜にする、とろけるわらび餅
店内に入れば、迎えてくれるのは甘く豊かなきな粉の香り。
「食べてみればわかります」(徳川さん)とみなさんが絶賛するわらび餅は、口の中でとろけるよう。本わらび粉を手で丁寧に練り上げた生地のつやつやとした柔らかさ、北海道産あずきを炊いて蜜でととのえた口溶けのよいあんが絶妙にマッチし、唯一無二の味わいを作り出しています。
「お近くの徳川美術館とセットで訪ねていただきたい」(グレンさん)。「手土産としても最高の一品です」(土方さん)。
移ろう季節を華やかに映した主菓子や干菓子も、名古屋のお茶人から愛されています。
春の主菓子の一つ「春の野」。よもぎの練り切りの中には、大納言の粒あんが。 Information
御菓子所 芳光
愛知県名古屋市東区新出来1-9-1
- わらび餅320円、春の野330円わらび餅は予約が確実
撮影/阿部 浩 取材・文/露木朋子
『家庭画報』2023年5月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。