徳川家康の秘密 第20回(全26回) 東海道で結ばれる出世の道を巡りながら、人間・徳川家康の実像と、意外に知られていない現在の日本人と家康との関係に迫ります。
前回の記事はこちら>> 地元名古屋人に教わる「とっておきの味処」
独自の食文化や、茶の湯文化が発展してきた名古屋には、ここにしかない「名物料理」を味わえる風情ある老舗や、手土産にもぴったりの和菓子屋が揃っています。名古屋を愛する7名の“名古屋人”に美味処を教わりました。
●教えていただいた方徳川義崇(よしたか)さん(尾張徳川家第22代当主・徳川美術館館長)
早川久右衛門さん(カクキュー社長)
クリス・グレンさん(ラジオDJ)
土方邦裕さん(愛知ドビー社長)
長屋良行さん(作家・広告代理店勤務)
有森聡美さん(作詞家)
村上佳菜子さん(プロフィギュアスケーター)もち源(泉)
長屋良行さん(作家・広告代理店勤務)推薦知る人ぞ知る家族経営の小さな名店
厳選した素材の味を生かす、代々伝わる特別な製法で、毎朝手作りされる3種のういろうは各30本のみ。納得いく質を保つにはこの数までと、妥協を許さない5代目の林 吉宗さん。
米粉を熱湯でこね、蒸してつき、砂糖を加えてまた蒸すといった手間ひまかけて作られるこの名古屋名物は、もちもちとした優しい上質の米粉の味がたまりません。
「名古屋には小さくても上質な、歴史ある和菓子屋がたくさんありますが、ここはその代表格」(長屋さん)。
大福類はどれも程よい甘さで、新鮮なあずきと柔らかい皮のバランスが絶妙。口の中でとろけるような驚きのおいしさです。
こしあんとよもぎが芳ばしい「草大福」は皮とあんのバランスが絶妙な逸品。 撮影/大泉省吾
『家庭画報』2023年5月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。