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“世界でもっとも愛されているイギリスの料理人” レイチェル・クーさんの素顔に迫る

2018.09.27

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来日記念 特別インタビュー&イベントレポート〔前編〕

イギリス生まれの料理研究家レイチェル・クーさん。2012年に英国BBCで放送された『Rachel Khoo’s Kitchen Notebook』は、150か国以上で放送され、世界中の料理好きの心を虜にしました。 そして今秋、世界文化社より最新刊レシピ集『レイチェル・クーのキッチンノート おいしい旅レシピ』が登場。ときに大胆、ときに斬新、ときにクラシックなレイチェル色あふれる料理が、たっぷり掲載されています。レイチェルさんってどんな人? あのレシピはどうやって生まれるの? 刊行を記念して来日したレイチェルさんにお話を伺いました。
「生まれたのはロンドン南部のクロイドン。父が中国系のマレーシア人、母がオーストリア人という環境から、食卓にはいろいろなお料理が並んでいました。食べることは大好きだったけれど、その頃は作ることにはあまり興味がなかったの。英国の家庭では、日曜日に必ず『サンデーロースト』を作るのだけれど、家の中いっぱいに漂う美味しい香りに“まだできないの??”って待ちきれなかったのを今でも覚えています(笑)」

レイチェル・クー 来日世界中で大人気の料理研究家レイチェル・クーさん。親しみやすく、チャーミングなトークも人気の秘密です。

自他ともに認める食いしん坊であったレイチェルさんが「料理を作る」ことに大きく心を動かされたのは、アートスクール時代だったといいます。「カメラマンの撮影アシスタントのアルバイトをしていたときに、フードスタイリストのお仕事を間近で見る機会があって、なんてクリエイティブなんだろう!ってわくわくしたのよ。料理のレシピを考え、作り、カメラマンやスタイリストと協力しながら、たとえば1冊の本にまとめていく…。これって、自分をクリエィティブに表現できる一番の方法じゃない? しかも料理はどんな国でも通じる言葉。そして何といっても食べた人に悦んでもらえるんですもの。これ以上のお仕事はないわ」


アートスクール卒業後、フードスタイリストを目指してレイチェルさんの挑戦が始まります。できる限りのアルバイトをしてお金を貯め、フランス語もできないのに単身パリに渡り、コルドン・ブルーに入学…とその青春時代はそのまま1冊の本になりそうなほどエピソードがいっぱい。“一生懸命やる”“あきらめずにやり続ける”“リスクをとることを厭わない”、この3つは当時も今も変わらないレイチェルさんの信念。「NOと言われたからって諦めてはダメ。失敗を受け入れることで、新しいドアがノックできるかもしれないでしょう?」

レイチェル・クー 来日最新刊『レイチェル・クーのキッチンノート おいしい旅レシピ』のほか、フランス各地の味にフォーカスした『レイチェル・クーの小さなフレンチキッチン』も好評。
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