新年おめでとうございます。本年も「Cookbook_Everyday」をどうぞよろしくお願いいたします。
さて、新年1回目のレシピは、「金目鯛の利久煮」を選びました。高級魚で知られる金目鯛は、お正月のお祝いにぴったりの魚です。脂がのってやさしい味わいのこの魚を、ごまの煮汁でまろやかに仕立てましょう。利休煮というのは、ごまを入れた煮物のこと。かの千利休がごまを使った料理を好み、そこから命名されているのだそうです。ほっとする一皿は、お屠蘇をちびちびといただきながらのお供にもいいですし、お客様へのおもてなしにもいいですね。この三が日は仕事のことも考えず、ゆったりとお過ごしください。『野﨑洋光 春夏秋冬の献立帳』より。
【材料 2人分】
・金目鯛(80gの切り身) 2切れ
・かぶ 1個
・しめじ 50g
・長ねぎ 1/2本
・塩 適量
■煮汁
・水 300cc
・醤油 20cc
・酒 10cc
・練り白ごま 30g
【作り方】
1:金目鯛は両面に塩をふり、30分おく。熱湯に浸けて、うっすら白くなったら冷水にとり、汚れを洗って水気を拭き取る。
2:かぶは茎を3cm残して葉を切り落とし、皮をむいて4等分に切る。しめじは根元を切り、ほぐす。長ねぎは5cm長さに切り、表面に斜めに4~5本切り目を入れる。
3:2をざるに入れて湯に浸け、箸でほぐしながら湯通しし、ざるごと引き上げる。
4:鍋に煮汁の材料を入れて溶き混ぜ、1、3も入れて火にかけ、沸いたら弱火にして3分煮る。
家庭料理の基本は栄養バランスのよい献立。でも「献立が立てられない」という悩みを持つかたが多いのも事実。その悩みに応えるべく、人気料理人・野﨑洋光さんが季節の食材を生かした49の献立をご紹介します。春夏秋冬の単品料理も合わせて計266レシピ掲載する、季節の家庭料理決定版です。段取りのタイムスケジュール表や、「作りおきできる」マーク、作り方のポイントに黄マーカーを引くなど、作りやすい工夫も満載です。
野﨑洋光・幕内秀夫(著)
定価:本体1,800円+税
撮影/髙橋栄一、南雲保夫、三木麻奈、湯淺哲夫