本日ご紹介するのは、ごまのいい香りと、もち米の味わい豊かな団子、甘いあんが三位一体となった、中国茶のお茶うけにぴったりの甘い点心。中国では甜(ティエン)点心といいます。柔らかくてなめらかな生地のヒミツは、混ぜ込んだラードで、これによりコクも加わります。ごまの皮を除いて乾燥させたみがきごまは、揚げたときに熱が入ってふくらんで食感がよくなり、上品な味と食感に仕上がります。もちろん、普通の白ごまでも作れますが、ちょっぴり違った味わいに。こしあんは市販のものを使えば、手軽に仕上がります。
揚げ上がりを見極めるには、団子の形を見ること。形がきれいなまん丸になっていれば火が通った証拠です。最後に強火にして、ごまがいい色になったら引き上げてください。そのままでもおいしいですが、ピンク色にした砂糖をふると、お茶会やおもてなしの一品にもぴったりです。工程14の状態で冷凍保存することも可能。食べたいときには、冷凍のまま揚げ油に入れて大丈夫です。ぜひ、まとめて作って保存してください。『「Wakiya一笑美茶樓」脇屋友詞のおいしい理由。 中華のきほん、完全レシピ』より。
【材料 8個分】
・浮き粉 15g
・熱湯 大さじ1と1/2
・A [白玉粉 75g/グラニュー糖 35g/水 55cc]
・ラード 18g
・こしあん(市販) 80g
・みがきごま※ 100g
・揚げ油、砂糖、食紅 各適量
※ごまの皮を取り除いて乾燥させたもの。手に入らなければ普通の白ごまでもいい