わが家の味をグレードアップする
カレー名人のご自慢レシピに挑戦!
欧風やアジア風など、スパイスや具材を異にするさまざまな種類があって、作り手によって味も千差万別。そんな多彩さこそカレーの魅力です。個性豊かな達人たちに教わるとっておきのカレーレシピで、食卓に新鮮な風を吹き込んでみませんか。
小川忠貞さん(「小川軒」オーナーシェフ)の
ブイヤベース風魚介カレー
ブイヤベース風魚介カレー澄んだうまみと深いこくのあるさらさらとしたカレーソースに、魚介のエキスを加えた最高級のブイヤベース風カレー。具材に海老や貝、白身の魚を使って豪華なひと皿に。一口含めば、奥行きのあるスパイシーさが広がる。濃厚チキンブイヨンから作る
究極のチャレンジカレー
「カレーは奥が深い。まずチキンブイヨンをしっかりとらなくちゃ、濃厚な風味のカレーは作り出せない。カレー粉も、何種類か使ったほうが複雑な味わいになっていい。今回はさらに、魚介のだしもカレーに加えた贅沢なブイヤベース風に仕立てました。これは本当にうまい!」と小川忠貞さんが太鼓判を押すのが、「ブイヤベース風魚介カレー」です。
カレーソースは、お店のランチで「インドネシアン・カレー」として登場する名品をベースにしたもの。「ブイヨンがチキンだし手羽先も入っているから、具はやっぱりチキンや淡泊な魚介が合うよね。牛肉とは相性は悪いけど、ラム肉はいい。カレーソースさえ作れば応用は簡単」と小川さん。
本格的な調理プロセスを追いながら、手間と時間をかけるからこそ味わえる絶品カレーに挑戦してみましょう。
小川忠貞さん
(おがわ・ただつら)1939年東京都生まれ。1905年創業の西洋料理店「小川軒」の3代目オーナーシェフ。伝統の味を守りながらも革新を図る理論派。その洗練された料理は、時代を超えて美食家たちを魅了し続けている。
代官山 レストラン小川軒東京都渋谷区代官山町10-13
TEL:03(3463)3809
※1997年8月号「小川軒に習う[洋風料理]温故知新・八月 魚介カレー」より。