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きらめく宝石のような琥珀糖はプレゼントにも最適! 人気の先生直伝のレシピです

2020.08.05

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やさしく作れる本格和菓子 第12回

琥珀糖(こはくとう)とは、寒天を煮詰めて作る干菓子です。季節に合わせてさまざまな色に染められ、また形も自在に変えることができます。例えば、薄紫に染めれば「朝露」として7月の、ピンクに染めて桜の花の形に抜けば4月の菓子になります。ここでは青と透明の2色にして、盛夏に涼しさを感じさせる菓子に仕上げました。

作り方を教えてくださったのは、茶道と和菓子の教室「さろん閑遊」を主宰している清 真知子(きよし・まちこ)さんです。茶道裏千家教授の資格を持ち、茶の湯に学んだ五感で楽しむ和菓子の作り方を伝えています。

(1)8月の琥珀糖「清流」の作り方



【材料】



・糸寒天 5g
・水 200g
・グラニュー糖 360g
・食紅(青) 適宜

【準備】


寒天を小さく切り、たっぷりの水に一晩つけてもどす。

【作り方】


(1)もどした糸寒天の水気を切り、分量の水とともに鍋に入れて火にかける。泡立て器で混ぜながら完全に煮溶かす。
ポイント◆寒天は熱が加わると自然に溶ける。どろりと溶け出したらよく混ぜる。


(2)別の鍋にグラニュー糖を入れ、(1)を熱いまま漉しながら加えて火にかける。


(3)グラニュー糖を完全に煮溶かし、沸いたら弱火にして4〜5分煮詰める。爪に当てて糸を引く程度までが目安。


(4)半量は色を染めず、以下のプロセス(5)〜(9)に倣って透明のものを作る。残りの半量は食紅で青色に染めてよく混ぜる。


(5)水にくぐらせた牛乳パックに熱いまま流し入れ、蓋はせずに常温で8時間以上置いて固める。
ポイント◆安定をよくし、しっかりと固めるため、流し入れる量は牛乳パックの半分以下にする。


(6)牛乳パックを切り開き、中味を取り出す。


(7)表面の部分は取り除き、1〜1.5cm角の拍子木に切る。


(8)さらに乱切りにする。

(9)網の上にクッキングシートを敷き、(8)を並べて日の当たらない場所で4〜5日乾かす。

【保存法と日持ち】


完成後、紙箱に入れて常温で7〜10日。冷蔵・冷凍保存はできない。


色と形を変えることで、さまざまな意匠の菓子を作ることができる。5月の「青楓」と8月の「瓢(ひさご)」は緑に染めてそれぞれの型で、4月の「桜」はピンク色に染め、花の型と、花びら一枚の型で抜く。

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清 真知子/Machiko Kiyoshi

1960年神戸市に生まれる。83年裏千家学園茶道専門学校卒業。96年神戸市内に、2002年に東京・学芸大学に和菓子教室を開く。現在、茶道裏千家教授、茶道と和菓子の教室「さろん閑遊」を主宰。デモンストレーションと実技で構成される和菓子教室は、季節感溢れる美しい和菓子が初心者でも上手に作れると好評を博している。2014年兵庫県明石市に教室を移転。清さんが主宰するYouTubeチャンネル「本格和菓子」はこちら>>
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今回ご紹介した和菓子を含め、主菓子と干菓子55のレシピを掲載。豊富なプロセス写真とわかりやすい文章で、ご自宅での和菓子の作り方をご紹介しています。


やさしく作れる本格和菓子


清 真知子 (著)

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撮影/浮田輝雄
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