暑い日が続くと食欲が落ち、肉料理はなかなか喉を通らない……。今回はそんな人にもおすすめの、さっぱり爽やかな味わいのハンバーグを料理家のサルボ恭子さんに教わります。
ハンバーグといえばデミグラスソースやケチャップが一般的ですが、ブルーベリーとタイムの葉を使ったソースで上品な味わいに仕上げるのがサルボさん流。夏に旬を迎えるブルーベリーの酸味と、タイムの清々しい香りはどちらもお肉との相性が抜群! 牛肉のうまみをぐっと引き出してくれます。ひき肉は赤身の多いものを使うのがおすすめです。
サルボさんは、パリの5つ星ホテルでの研修・勤務のあいだ、一方で家庭に根付くフランスの郷土料理に魅了されたそう。これらの経験を礎に、自宅で気軽に作れる“シンプルフレンチ”を提案しています。
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ビーフハンバーグ
ブルーベリーとタイムのソースが上品な味。牛肉の旨みをぐっと引き出します。
牛ひき肉は好みもありますが、さっぱりした赤身が多めのものがおすすめです。粗びきのものを使うと焼いたときに食感が残って、料理のアクセントになります。ブルーベリーは冷凍のものでもOKです。
【材料(2人分)】
・牛ひき肉 240g
・玉ねぎ 1/4個(約70g)
・オリーブ油 大さじ1/2
・ブルーベリー 30粒
・タイム 4枝
・塩 小さじ1/2弱+小さじ1/3
・こしょう 適量
・水 1/3カップ
【作り方】
(1)玉ねぎは皮をむき、半分はみじん切り、もう半分は粗みじん切りにする。ボウルに玉ねぎのみじん切り、牛肉、塩小さじ1/2弱、こしょうを入れて手早く混ぜ、粘りが出たら2等分にしてそれぞれ丸める。
(2)フライパンにオリーブ油を入れて強めの弱火で熱し、(1)を入れて中央をへこませる。2~3分焼いてしっかり焼き色がついたらひっくり返して蓋をし、4分ほど蒸し焼きにして器に取り出す。
(3)(2)のフライパンに玉ねぎの粗みじん切りを入れて1分ほど炒め、水、ブルーベリー、枝からしごいたタイムの葉、塩小さじ1/3を入れる。ブルーベリーの色が少しソースに出てきたら火を止め、(2)にかける。
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料理家。老舗旅館の長女として生まれ、料理家の叔母に師事したのち渡仏。パリ有数のホテル「オテル・ド・クリヨン」で研修、勤務しながら、フランスの郷土料理に魅了される。帰国後料理研究家のサポートをし、現在は東京、富山、台湾などで料理教室を主宰。素材と向き合い、その持ち味を引き出す料理を得意とし、出張料理やケータリングで料理が最もおいしく味わえる“瞬間”を届けている。雑誌やテレビなどでも活躍し、洗練された家庭料理には根強いファンも多い。『絶品ファルシ』(主婦と生活社)、『長谷園「かまどさん」で毎日レシピ』(河出書房新社)、『夜9時からの飲めるちょいメシ』(家の光協会)など著書多数。
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撮影/川上輝明(bean)