家庭画報のレジェンド・レシピ 爽やかな「ご馳走サラダ」第5回(全19回)1958年3月号の創刊以来、家族と囲む食卓がより楽しく満ち足りたものになってほしいという思いから、『家庭画報』は膨大な数のレシピをご紹介してきました。今回の「レジェンド・レシピ」は特別編。和・洋・中の各料理界で活躍する本誌ゆかりの料理人が、「今こそおいしい料理で、皆さまに元気を出してもらいたい」という願いを込めて提案するとっておきのサラダのレシピをお届けします。
前回の記事はこちら 野菜好きのシンプルサラダ
狐野扶実子さん(料理プロデューサー)
野菜1種が主役のおつまみサラダ
手間をかけずにさっと作れたり、前もって準備しておける、野菜1種を主役にしたサラダは、おしゃべりを楽しみながらグラスを傾けるひとときにぴったり。おつまみとしてはもちろん、献立に一品プラスしたいときにも役立つレシピです。
狐野扶実子さん
(この・ふみこ)1997年にパリの名門料理学校「ル・コルドン・ブルー」を首席で卒業後、3つ星レストラン「アルページュ」に入り、スーシェフに就任。2001年より出張料理人として独立。「フォション」のエグゼクティブシェフを経て、現在は、レストランや国際線機内食のメニュー開発に携わるなど、料理プロデューサー・食ジャーナリストとして幅広く活躍している。
※単行本『
まいにち、サラダ』(世界文化社刊)より。
※レシピは、単行本に掲載されている材料と作り方を基本としています。
定番の組み合わせを新食感で
アボカドのサラダ タルティーヌ風
【材料(2~3人分)と作り方】
(1)アボカドの果肉100gを適当な大きさに切り、レモン汁10gを加えてピュレ状にする。果肉が粒状に残っている状態でよい。
(2)生クリーム(乳脂肪分36%前後)20gに塩小さじ1/4を加えて七分立てにし、(1)に加えて混ぜる。
(3)器に盛り、新玉ねぎなど生食に向いた玉ねぎのみじん切り(一度水にさらしてから水気を絞ったもの)15gをのせ、オリーブオイル小さじ2をかける。粗めに刻んだ香菜適量を添え、黒こしょう(粒)適量をひく。
(4)海老せんべい適量で玉ねぎや香菜を一緒にすくうようにディップしながら食べる。
※アボカドをハンディミキサーでピュレにする場合、先端部が入るくらいの円筒形の入れ物を使うと作業がしやすい。ミキサーで調理したものよりきめは粗くなるが、フォークの背などでつぶしてもおいしくできる。
関連記事
決め手はしっとり仕上げた“9分ゆで卵”! 卵のおいしさを味わうシンプルサラダ狐野扶実子さんに習うパリのひんやりスイーツレシピ狐野扶実子さんのレシピをもっと読む>> 〔特集〕家庭画報のレジェンド・レシピ 爽やかな「ご馳走サラダ」(全19回)
撮影/本誌・坂本正行 イラスト/金子ともこ 取材・文/鈴木博美
※ご紹介した料理はあくまで家庭で作るために考案したものであり、料理店ではオーダーできません。
※各レストランの営業については、お店に直接お問い合わせください。
『家庭画報』2020年9月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。