京都&パリ ひみつの美味案内 世界の食都、京都&パリ。地元のグルメな方々に、現地に暮らすからこそ知っているおすすめの美味をこっそり教えていただきます。
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自宅で楽しむ秋の美味
(取材・文/西村晶子)
「室町和久傳」をはじめとする京都の名店で修業を積んだ店主・杉澤 健さんがカウンター越しに供する料理が人気の「杦 SEN」。今回は、作りながら秋の味覚を楽しめるお鍋のセットをご紹介します。
店のメニューをボリュームアップした
「京都牛と松茸のお鍋」
京都牛と松茸のお鍋(2人前)1万7000円。丹波地鶏の場合は1万3000円。日ごとに秋の気配を感じるようになると、恋しくなるのが温かい料理。コロナ禍にあって始められた、お取り寄せ用の鍋セットはまさにこの季節にぴったり。テイクアウトの献立を考えるにあたって、自宅でも作りたてのおいしさを手軽に味わってほしい……そんな思いが込められた簡単にして贅沢なお鍋です。
内容は季節ごとに素材や味つけが変わり、秋は牛肉と秋の味覚を代表する松茸のしゃぶしゃぶです。京都牛と松茸の組み合わせに、生麩、焼き豆腐、生湯葉、野菜を添えた京都の食材を楽しめるお鍋です。2段の折詰で2人前ですが、器に盛り直すと3人でもいただけそうなたっぷりの量。シメの稲庭うどんも用意されています。
店主の杉澤さんのセンスあふれる料理や器使いが人気。店ではコースの中の一品としてカウンターの前で取り分けてサービスしており、それをボリュームアップした充実の内容です。
簡単で、味は秀逸。
団らんのひとときにもおもてなしにも重宝
京都牛250g(丹波地鶏の場合は300g)に松茸、生麩、生湯葉、焼き豆腐、焼きねぎ、原木椎茸、大黒しめじ、舞茸、蓮根、九条ねぎ、稲庭うどん、黒七味、鍋だしをセット。作り方はいたって簡単。だしを温めて素材を加えるだけで完成します。肉や野菜に合わせて調味された特製だしは、吸い地より濃いめで素材と合わせていただくと、飲みほせるほどのいい塩梅の濃さ。調理で唯一の注意点は、お肉に火を通しすぎないよう、しゃぶしゃぶにすること。炊いているうちに野菜から出るうまみと相まって、どんどんおいしくなっていきます。
牛肉以外に丹波地鶏のセットもあります。鶏肉は鮮度抜群で皮目を炙っているので、こちらもさっと火を通すだけ。どちらも食卓に並べ、お気に入りのお酒を添えるだけで盛り上がりそうです。
居心地のよいカウンター空間のほか、町家だった建物の和室を生かした風情あるテーブル個室もある。店は五条通から柳馬場通を少し北に上がった場所にある。杦 SEN
京都府京都市下京区五条柳馬場通上る塩竈町379
電話 075-361-8873
定休日 不定休
公式サイト
http://kyoto-sen.jp※ご紹介した商品のご注文は専用サイト(
https://omakase.in/ja/r/ii551825)、電話にて受け付け。
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関西を拠点に、京都の食や文化、人、旅を幅広く取材、編集。長年、『家庭画報』の京都企画を担当し、さまざまな記事を執筆。最近の書籍の仕事に『
旨し、うるわし、京都ぐらし』(大原千鶴著)がある。
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