京都&パリ ひみつの美味案内 世界の食都、京都&パリ。地元のグルメな方々に、現地に暮らすからこそ知っているおすすめの美味をこっそり教えていただきます。
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紅葉とともに楽しむ京都グルメ
(取材・文/西村晶子)
今、京都は紅葉のピークを迎えています。今年は密にならずに、ゆったりと錦秋を楽しみたいもの。今回ご紹介するのは、街中にありながら散策を存分に楽しめる「京都御苑」の苑内に、2019年リニューアルオープンした「中立売休憩所」内のレストラン「檜垣茶寮」です。
御苑の休憩所内のレストラン「檜垣茶寮」で
紅葉に包まれてひと休み
紅葉を迎えた京都御苑。ショップや宿泊施設のオープンラッシュで変化著しい京都ですが、いつの時代も変わらぬさまを見せるのが「京都御苑」。歴史ある建物や史跡が集まる地で、地元人たちの憩いの場でもあります。
散策を楽しみながら、その途中に立ち寄りたいのが、レストラン「檜垣茶寮」。中立売御門の北側に位置する無料休憩所「中立売休憩所」の中にあり、ランチやスイーツを楽しめます。
2019年1月に建物をリニューアルした「中立売休憩所」。現在はソーシャルディスタンス確保のための入場制限やアルコール消毒の感染対策を取りながら営業。大きな窓の向こうに御苑の森が広がるレストラン「檜垣茶寮」。テラス席やレストランの店内からは御苑の自然を一望でき、森の中にいるようなリラックスした気分に浸れます。とりわけ、秋は周辺の木々が日に日に紅葉し、ここにいるだけで錦秋を満喫することができます。
京都の秋の味わいを
贅沢に盛り合わせた「御所車御膳」
京のおばんざいと主菜を盛り合わせた「御所車御膳」1500円。レストランはオリジナルの料理や軽食を揃え、麺類と丼ものは本日のおばんざい付き。おすすめは、御所車を模したお重に本日の京のおばんざいと主菜を組み合わせた、写真の「御所車御膳」。京都らしい公家文化の雅と京都人の慎ましさを、料理と器で楽しむことができる、オリジナルメニューです。1段目におばんざい、2段目に主菜とご飯を盛り合わせています。主菜は季節の魚料理か、蒸し京都赤鶏の黒七味風味のいずれかから選べます。
持ち帰り用の「松花堂弁当」1960円。原則4日前までの要予約だが、「松花堂弁当」は土曜・日曜・祝日に数量限定で予約なしの販売あり。他に持ち帰り用のお弁当もあります。和のお惣菜を彩りよく配し、手毬(てまり)寿司、黒米の俵結び、古代のチーズ「蘇」を使った笹団子などを贅沢に盛り合わせた松花堂弁当をはじめ、幕の内弁当や寿司の折詰もあり、笹巻寿司や稲荷寿司の詰め合わせは東西の味の食べ比べができます。
レストランから見る景色は11月半ばから紅葉に。天気のよい日にはテラス席がおすすめ。お弁当は休憩所内でいただくことができ、テラス席では紅葉とともに楽しめます。清らかな空気が流れる中、存分に行楽気分をお楽しみください。
京都御苑 中立売休憩所
レストラン「檜垣茶寮」京都府京都市上京区京都御苑3
電話 075−223−2550
営業時間 9時~16時30分(15時30分LO)
http://nakadachiuri.jp/※お弁当の予約は受け取りの4日前までに電話(075−223−2551)かファックス(075−223−2555)にて受け付け。
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関西を拠点に、京都の食や文化、人、旅を幅広く取材、編集。長年、『家庭画報』の京都企画を担当し、さまざまな記事を執筆。最近の書籍の仕事に『
旨し、うるわし、京都ぐらし』(大原千鶴著)がある。
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