料理・文/大原千鶴
はまぐりしんじょうは、はんぺんを使うので思ったより簡単にできますよ。はまぐりは貝殻がぴったりあうものが2つとないことから貞節の象徴とされ、雛の膳にはよくのぼります。旬の新わかめのおひたしとともに召し上がれ。
(前回のレシピ「ちらし寿司」はこちら)はまぐりしんじょうのお吸い物
【材料 4人分】
・はまぐり…8個
・酒…大さじ3
・はんぺん…1枚(100グラム)
・卵…2個
・昆布だし…600ml(水600mlに5センチ角の昆布を3時間以上つけておいたもの)
・塩…小さじ1/4
・ほうれん草…2株
・大根、にんじんの薄切り…各4枚
・黄柚子の皮…適量
【作り方】
(1)はまぐりはタワシできれいに殻を洗ってから、酒と一緒に鍋に入れて火を通す。開いた順に取り出し、4個分は身を粗みじんにし、4個分はとっておく。
(2)フードプロセッサーに(1)の煮汁、はんぺん、卵を入れてなめらかになるまで混ぜたら流し缶に入れる。表面を平らにし、(1)のはまぐりのみじん切りをちらし、湯気の上がった蒸し器に入れ、強火で20分蒸す。
(3)ほうれん草はさっとゆでて水にとり、水気を絞って8センチの長さに切る。ほうれん草をゆでた湯で、大根とにんじんの薄切りをゆでておく。
(4)鍋に昆布だしを入れて火にかけ、沸いたら塩で味をととのえる。
(5)(2)が蒸し上がったら包丁で食べやすく切ってお椀に盛り、(3)のほうれん草、大根とにんじんを盛りつけ、(4)の汁をはり、(1)でとっておいたはまぐりの身をのせ、黄柚子の皮をあしらう。