「夏のご馳走冷たい麺」第6回(全7回)暑い夏にいただきい、絶品の冷製麺のレシピを、気鋭のシェフ直伝のテクニックとともに、ご紹介します。手軽に作れるものから、パーティの主役になる豪華なひと皿まで、夏の食卓を彩る、見た目も涼やかなご馳走を、どうぞ召し上がれ。今回は前菜仕立てでいただく贅沢カペッリーニをご紹介。
前回の記事はこちら>> 【イタリア料理】
教える人
小林秀徳(こばやし・ひでのり)さん/ビンゴ小田原の早川漁港から届く新鮮な魚介や天城軍鶏など、全国から集まる食材の持ち味を最大限に生かした料理は、時にシンプルに、時に意表をつく組み合わせで食通たちを唸らせます。
前菜仕立てでいただく贅沢カペッリーニ
1970年代、イタリアのグアルティエロ・マルケージが、日本のざるそばにヒントを得て作った「冷たいキャビアのスパゲティ」。
これが冷製パスタの発祥といわれています。パスタというよりも前菜的なひと皿として供されたのでしょう。
そんな由来を持つ冷製パスタには、生うにやからすみなどシャンパーニュと楽しみたいお洒落で贅沢な味が似合います。
「パスタには日本のうどんのように塩が入っていないため、ゆでるときに1パーセントの塩を入れますが、冷製の場合、氷水でしめる際に味がぼやけてしまいがちです。
それゆえ氷水にも塩を入れ、麺自体にも味をしっかりとつけるのが、冷たいパスタをおいしく仕上げるコツです」と話すのは「ビンゴ」の小林秀徳さん。
写真のようにカクテルグラスに盛りつければ、気の利いたアンティパストとしてパーティなどで活躍してくれそうです。