夏はささっと食べられる冷たい麺が重宝しますよね。簡単に済ませたいけれど栄養面は手を抜きたくない、そんなときにぴったりなのが、とろろそばです。
のどごしも良くするする食べられますし、山いもに豊富に含まれる食物繊維と消化酵素アミラーゼが胃腸の調子も整えてくれます。ここにやはり栄養たっぷりのなめこ、そして不足しがちな油脂を補うアボカドをトッピングして、栄養バランス抜群な一杯に。
食べてみてちょっとびっくり、アボカドってそばにも合うんですね。『野﨑洋光 春夏秋冬の献立帳』より。
【材料 2人分】
・そば(乾麺) 200g
・山いも(すりおろす) 60g
・生なめこ 60g
・アボカド(1cm幅の薄切り) 80g
・長ねぎ 1/2本
■そばつゆ
・だし汁(下記参照) 400cc
・薄口醤油 大さじ2弱
・みりん 大さじ1
・削り節 3g
■だし汁(とりやすい分量)
・熱湯(ポットの湯でよい) 500cc
・昆布(5×5cm角) 1枚
・削り節 5g
【作り方】
1:だしをとる。ボウルに熱湯を入れ、昆布と削り節を入れる。冷たいボウルに熱湯を入れると、自然とだしをとるのに最適な80℃になるので、80℃の湯を用意する必要はない。
2:そのまま1分おく。削り節が湯の真ん中をゆらゆらゆらぐ状態だと、だいたい80℃。えぐみが出ないので、すっきりしただしがとれる。
3:ざるにペーパータオルを敷き、2をこす。だし汁の完成。
4:鍋にそばつゆの材料を入れて火にかけ、沸騰したら火を止めてそのまま冷まし、こす。
5:生なめこは水からゆで、沸騰したらざるに上げる。長ねぎは薄い小口切りにして水にさらし、水気をきる。
6:そばをゆでて冷水にとり、氷水で締めて水気をきる。
7:6を器に盛り、4をかける。山いも、アボカド、5をのせる。
家庭料理の基本は栄養バランスのよい献立。でも「献立が立てられない」という悩みを持つかたが多いのも事実。その悩みに応えるべく、人気料理人・野﨑洋光さんが季節の食材を生かした49の献立をご紹介します。春夏秋冬の単品料理も合わせて計266レシピ掲載する、季節の家庭料理決定版です。段取りのタイムスケジュール表や、「作りおきできる」マーク、作り方のポイントに黄マーカーを引くなど、作りやすい工夫も満載です。
野﨑洋光・幕内秀夫(著)
定価:本体1,800円+税
撮影/髙橋栄一、南雲保夫、三木麻奈、湯淺哲夫