加藤和樹さんが達人に学ぶ好評連載の第4弾は「お正月料理に挑戦!」。家庭画報をはじめ多方面で活躍する料理研究家・久保香菜子さんから、お正月料理を簡単においしく作るレシピを教わります。第1回は、お正月料理の基本ともいえる「3種の祝い肴」。簡単で、シャンパーニュにも合うモダンな味わいを学びます。今回は料理上手の加藤さんにとっても、“初体験”がいろいろあったようで……。
前回の記事(体づくり編)はこちら>>> 【第1回】お正月料理の基本、「数の子、ごまめ、黒豆」の簡単&モダンなレシピ
加藤さん、お正月料理は作りますか?
久保香菜子さん(以下、敬称略):本日はよろしくお願いします。お正月はいつも何を召し上がっていますか?
加藤和樹さん(以下、敬称略):こちらこそよろしくお願いします。お正月は芝居の稽古中ということも多くて、上京してからは、おせちもお雑煮も食べていないですね。年越しそばは自分で作って食べるんですけど。だしを取って、つゆを作って、えびも揚げて。
久保:うわー、すごいですね!お正月料理は「難しくて大変」というイメージがあると思いますが、今日は、簡単に作れるお正月料理をお教えするので、お料理上手の加藤さんには、ぜひ来年、チャレンジしてみていただきたいです。
3種の祝い肴さえあれば、祝いの形に
久保:3種の祝い肴(いわいざかな)ってご存じですか?昔から、これがおせち料理の基本中の基本といわれています。
加藤:へえ、そうなんですね。
久保:子孫繁栄の願いが込められた「数の子」、まめに働き、健康に暮らせるようにという願いが込められた「黒豆」、五穀豊穣の願いが込められた「ごまめ」の3種類です。この3つをまとめて三種肴や三つ肴とも呼びます。
加藤:日本人ってすごいなぁ。
久保:何品も作るのは大変でも、この3つさえ頑張って作れば、立派なお正月料理です。今回お教えするのは、シャンパーニュにも合う「モダンな三種肴」。味つけをアレンジすると気分も変わって、おいしいですよ。