加藤和樹さんが達人に学ぶ好評連載の第4弾、「お正月料理に挑戦!」。雑誌『家庭画報』をはじめ多方面で活躍されている料理研究家・久保香菜子さんに、おいしく簡単に作れるお正月料理を学んできました。今回は、簡単なようで難しい、お重の美しい詰め方を習います。
前回の記事はこちら>>> 【第4回】お重の詰め方にはコツがある!美しい詰め方を学ぶ
お重詰めに挑戦!
久保香菜子さん(以下、敬称略):せっかく作ったお正月料理、お重に美しく入っていると気分がより上がりますよね。今回は、お重の詰め方にチャレンジしましょう。
前回までに作ってきたお料理を1段重に詰めましょう。
加藤和樹さん(以下、敬称略):やっぱり、お重って存在そのものが豪華ですね。でも、これに盛りつけるとなると緊張するな。
久保:昔ながらのお重だともっと深いんです。これは浅めだから、まだ詰めやすいほうですよ。
(1) 小さい器で仕切る
久保:まずお重に、裏を表にした裏白を敷きましょう。裏白には長寿を願う思いが込められています。また、お重が傷つくことも防げます。
裏白は年末になるとお花屋さんなどで買えますよ。
加藤:どういう風に詰めていけばいいんですか?
久保:汁気があるものや油のもの、乾いたものは、容器に入れると他のものと味が混ざらなくていいですね。それに、目を引くポイントにもなります。ぐい飲みや豆鉢を使ってもいいですよ。
今回使っている金箔のお重は18cm四方と、少人数の家族でも使いやすい大きさ。お正月はもちろん、おもてなしの席に重宝するモダンなお重箱です。購入方法など詳細はこちら>>>仕切りをしっかり作る
久保:酸っぱいものと甘いものの味が混ざるのを避けたいので、汁気を絞り、しっかり仕切りを作ります。味が混ざってしまっても気にならないもの同士を隣にしましょう。
加藤:せっかくのごちそう、味が混ざってしまったら残念ですよね。
久保:なますと揚げびたしは、特に味移りを防ぎたいので、厳重に仕切りましょう!甘い味のものが何種類かあるときは、1か所に集めて詰めます。
仕切りの葉が重宝
久保:仕切りには、葉ものが重要な役割を果たしてくれます。彩りにもなるから重宝しますよ。
加藤:なるほど。見た目的にも緑が入ると全然違いますね。