憧れの軽井沢ライフ 第15回(全24回) 本物の軽井沢別荘文化を知り、この地をこよなく愛する人々の別荘ライフと軽井沢の本物の暮らしを追求する話題のホテル、美食の新潮流を紹介していきます。
前回の記事はこちら>> 軽井沢通が注目する新店・名店へ。食の新潮流
ここ数年、美食の地・軽井沢では自らのしなやかな料理哲学を持ったシェフのレストランが人気を集めています。
穏坐(おんざ)
夏の昼献立から、「鱧の焼き霜とおとし」。ふっくらとした風味、ぎゅっと詰まったうまみと、旬の鱧の異なる味わいが同時に楽しめる逸品。髙橋料理長の技が冴え渡る。緑溢れるリゾートで正統派和食を味わう幸せ
フランス料理の「プリマヴェーラ」といえば四半世紀にわたり、軽井沢の美食シーンをリードし続ける名店。次はぜひ日本料理のお店を、という長年のお客さまたちからの熱いリクエストを受け、オーナーシェフ・小沼康行氏監修の下、2020年春に「穏坐」が誕生しました。
京都や東京で経験を重ねた髙橋憲治料理長が作り出すのは、季節感を大切にした正統派の味わい。
丁寧に引いただしも香り立つお椀「鱧の葛打ち」。枝豆真薯や賀茂なす、万願寺唐辛子などが盛夏の到来を告げる。「旅から自宅に帰ってくつろぐことを意味する仏教の言葉、“帰家穏坐”にも因んだ店名です。そんな気持ちで過ごしていただけたら」(髙橋料理長)。
「プリマヴェーラ」に隣接していることから、締めくくりにはフレンチテイストのデザートも登場。料理はオープンエアのテラスでもいただけます。
「抹茶と湯葉 ホワイトチョコレートのエスプーマ」は、この店ならではの日仏コラボのデザート。 Information
穏坐(おんざ)
長野県北佐久郡軽井沢町軽井沢1278-11
- ランチ8800円~、ディナー1万3000円~(いずれもサービス料別)。要予約
撮影/角田 進 取材・文/露木朋子 ※料理は状況によってメニューや盛りつけが異なる場合があります。店の営業時間、定休日は時期により異なる場合があります。
『家庭画報』2021年8月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。