絶景の開運スポットへ 第18回(全23回) 地理風水師・御堂龍児(みどうりゅうじ)さんがすすめるパワースポットを中心に、その言葉を織り込みながら絶景を楽しみ、湯に浸かり、大地の恵みをいただく“開運旅”へ、ご案内します。
前回の記事はこちら>> 開運の旅へ「大分」
石と温泉、大地の力を体感する
臼杵→別府→耶馬溪
大分県には、臼杵や国東半島に残る磨崖仏(まがいぶつ)、切り立った岩峰が点在する耶馬溪など、石の文化、絶景が多く見られます。一方、温泉の源泉数、湧出量ともに全国1位を誇る“おんせん県”でもあり、別府、由布院をはじめ、県内各所に湯のパワーが漲っています。「石と温泉」のパワーをいただきに、いざ大分へ。
〔食〕日本料理 別府 廣門 (大分県別府市)
佐賀関で見つけた平石の上に大分の自然を表現した6月の八寸。別府産天然車海老の含め煮、別府産鮑の真空蒸し、由布院産鱒の竜皮昆布巻き、駅館(やっかん)川の川海苔茶巾、「むかし野菜の邑」の8種の野菜のおひたし、蘭王たまごのしっとり厚焼き、自家製からすみなど。大分の石の文化を取り込んだ華やかな水無月の八寸
臼杵石仏、宇佐に75基も残る石橋など、石の文化を持つ大分はまた、山海の幸を生かした美食の宝庫でもあります。大地のパワーを感じる旅の途中にその美味を堪能するなら「日本料理 別府廣門」へ。
大阪、東京のミシュランの星つき日本料理店で長く研鑽を積んだ主人、廣門泰三さんが故郷の別府に昨年6月に開いたカウンター6席の店です。
欅の一枚板のカウンターを前に、主人の廣門泰三さんと、奥さまで女将の美智子さん。看板や玄関土間の割石には臼杵の灰石が使われ、料理の盛りつけにも地元産の石を取り入れています。「野菜はできるだけ無農薬、自然栽培された風味豊かな地場のもの、自ら採ってきた山菜や野草を使っています」と廣門さん。
そうした思いが凝縮されたのが、20品目から成る月替わりの八寸。従来の調理法を見直すことで、野菜の美味を余すところなく引き出しているのが特徴です。店名物の「骨抜き鱧」をはじめ、繊細な風味が生きる逸品の数々は、明日への英気になるに違いありません。
下のフォトギャラリーで詳しくご紹介します。 Information
日本料理 別府 廣門(にほんりょうり べっぷ ひろかど)
大分県別府市堀田4組-2
営業時間 | 12時~、18時~(ともに一斉スタート) |
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定休日 | 不定休 |
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- 昼夜ともコース2万2000円 予約サイト「TableCheck」より要予約 空席問い合わせのみ TEL:0977(85)8523
取材協力/御堂龍児 撮影/大泉省吾 取材・文/冨部志保子
『家庭画報』2022年6月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。