驚きと感動の“美味逸品” 第16回(全29回) 料理は、言葉より雄弁にその国のことを物語ります。駐日大使公邸のおもてなしを拝見し、世界各国の料理をレストランで楽しみ、珍しいスパイスやハーブに出合える食材店を巡る――私たちの周りにたくさんある“日本の中の外国”へご案内します。
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ギリシャ料理 タベルナ ミリュウ(東京・東麻布)
手前は、かじきまぐろ、ピーマン、赤玉ねぎを串に刺し、炭火で焼いた「魚のスブラキ」1800円。炭火焼き料理は夜のみ。奥はフェタチーズ、カラマタオリーブの入った「ギリシャ風サラダ」1300円。アニスの香りの蒸留酒「ウーゾ」とともに。ギリシャ愛溢れるシェフが作る現地そのままの味
渡仏してフランス料理の修業をした後、駐ギリシャ日本大使館で公邸料理人を3年間務めた経歴を持つ真中正晴さん。
帰国後にフレンチビストロを開きましたが、野菜料理が豊富で、オリーブオイルをふんだんに使うヘルシーなギリシャ料理への思い断ちがたく、2018年に料理と内装を一新、タベルナ(食堂)に変えました。
ギリシャ人の友人がデザインしたよしず張りのテラス席にて、シェフの真中正晴さん。キッチンで孤軍奮闘する真中さんが作るのは、前菜から魚・肉料理までアラカルトが20種ほど。羊乳から作られる伝統のフェタチーズや、濃厚なギリシャヨーグルトもメニューに取り入れています。
「自分がギリシャで食べてきた本場の味を基本的にそのまま出しています。シェアしながら、家族や友人などと気兼ねなく食事を楽しむのがギリシャ人のスタイル。本当は季節によって料理を変えたいのですが、食べたいメニューが決まっている常連さんも多いので、それも難しくて」。
カジュアルな雰囲気の店は近隣在住の外国人で賑わい、週末の予約が数か月先まで埋まるほどの人気。気候のいい時期にはテラス席での食事もおすすめです。
下のフォトギャラリーで詳しくご紹介します。 Information
ギリシャ料理 タベルナ ミリュウ
東京都港区東麻布2-23-12
TEL | 03(3568)7850 |
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営業時間 | 11時30分~14時30分(LO)、17時30分~19時30分(LO) |
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定休日 | 日曜定休 |
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- 予約したほうが安心 昼のセット1300円、夜はアラカルト主体で1品1500円前後
撮影/本誌・坂本正行
『家庭画報』2022年12月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。