実力のある人気店が数多く暖簾を掲げる金沢に、待望のすし店が登場しました。銀座の「鮨 青木」で修業の仕上げをし、出張すし職人を経て独立開店した木場谷(きばたに)光洋さん。「毎朝氷見漁港まで出向き、築地に流れる前の一級を仕入れます」。
能登半島東岸の石川県七尾と富山県氷見は、築地でも双璧といわれるほどの日本海屈指の漁港。たねの9割以上は氷見と新湊(富山)、七尾ものを徹底して揃え、シャリは能登産コシヒカリ、塩は奥能登・珠洲(すず)産、醬油は金沢の老舗「ヤマト醤油味噌」を使用。地ものへのこだわりを貫きます。
夜のおまかせは、造り、あぶりもの、焼き物から椀物に至るまで充実した品数のつまみも特徴的。握りは正統でありながら、熟成させたまぐろを流れに組み込むなど緩急で楽しませます。夜のおまかせ1万5000円(税込み)~。
Information
鮨 木場谷 (すし きばたに)
石川県金沢市彦三町1-8-26
「家庭画報」2016年8月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。