わが家で味わうシャンパーニュ 第5回(全10回) この夏は自宅で心置きなく“泡の時間”を過ごしてみてはいかがでしょうか?まず基礎知識を身につけたうえで、専門家2人が選んだシャンパーニュの味わいや香りの特徴を知り、メゾンの歴史に触れながら、気になる1本を見つけてください。
前回の記事はこちら>> タイプ別に相性を探る。シャンパーニュと料理の素敵なマリアージュ
料理と合わせることで、シャンパーニュの味わいはさらに広がり、楽しみが増します。ここでは、シャンパーニュのタイプ別に、幸せなマリアージュが手軽に体験できる簡単おつまみのレシピを紹介します。
ブラン・ド・ブランには、酸味のあるフルーツを合わせて
『ルイナール ブラン・ド・ブラン』のエレガントで柔らかな酸味は、よく冷やした柑橘系果実のグレープフルーツとオレンジのクエン酸と完璧に寄り添い、のど越しも食感もスムーズ。
バルサミコ酢は柑橘の苦みをやわらげ、風味を増す効果があるので隠し味的に使うのがおすすめ。レモンはうなぎの白焼きの上質な脂分をマスキング。おろしたてのわさびは、熟成のニュアンスを漂わすシャンパーニュのアクセントになって好印象をもたらします。
Ruinart Blanc de Blancs(ルイナール ブラン・ド・ブラン NV)(1)CH100% (2)白
(3)3年以上 (4)7g/リットル (5)1万2650円
(6)MHD モエ ヘネシー ディアジオ
透明感。フランス最古のシャンパーニュメゾンとして1729年に創設。古代ローマ人たちが建材として掘り出した石灰、その石切場跡をカーヴとして使用している。静寂で荘厳な空間の中、深い眠りについていたシャンパーニュは繊細で奥深く、エレガント。
シャンパーニュデータの見方
(1)ぶどう品種の割合
PN=ピノ・ノワール CH=シャルドネ M=ムニエ
(2)色 (3)熟成期間
(4)ドザージュ(味わい調整の糖分添加)
(5)希望小売価格(税込み)(6)問い合わせ先
うなぎの白焼き
うなぎの白焼きは食べやすい大きさに切り、笹の葉に盛る。レモンとおろしわさびを添える。
柑橘フルーツのサラダ仕立て
ホワイトとピンクのグレープフルーツ、オレンジは薄皮を取り除く。ホワイトバルサミコをかけてミントを飾る。
表示価格はすべて税込みです。 監修・取材・文/青木冨美子 撮影/石井宏明 スタイリング/阿部美恵 料理/笹島ゆり 取材協力/高丸智天 ワイングラス協力/リーデル(リーデル青山本店) ファブリック協力/マナトレーディング ※日本では「シャンパン」と呼ばれることが多いChampagneですが、本特集ではフランス語の発音に近い「シャンパーニュ」と表記しています。
『家庭画報』2022年7月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。