極上のあんみつ 第13回(全16回) 涼をもたらす見た目に、体に沁みる優しい甘さ。盛夏にぴったりの大人の甘味をお届けします。
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食感の違いを楽しむ。寒天を味わう
ぷりぷりと弾力があり、サクッと歯切れのよい寒天を追求。手作りしている店が少ない中、理想の寒天を目指した珠玉の名店。餡と蜜との相性のよさをお楽しみください。
寒天を極めた、洗練のひと皿
江戸中期創業の「俵屋吉富」が営む甘味サロンのあんみつ。「見て美しく、寒天をおいしく味わってもらいたい」という思いを込めて、オリジナルの皿に盛って供されます。
良質な天草を原料にする天然糸寒天を用いた寒天はあえてキューブ状にカットせず、大きなスクエアのままテーブルへ。好みの大きさにすくっていただくと、口あたりのよさとしっかりとした食感が味わえ、寒天を中心に餡や蜜で甘さを調整しながらいろいろな組み合わせを楽しめます。
蜜はすっきりとした白蜜、コクのある黒蜜、味わい深い和三盆蜜の3種類から選ぶことができます。
茶道発祥の地に程近い静かなエリアの路地奥に佇む茶房。庭とテラスを備えた趣のある空間も人気。 Information
茶ろんたわらや
京都市上京区寺之内通小川西入ル宝鏡院東町592
撮影/内藤貞保 取材・文/西村晶子
『家庭画報』2022年8月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。