次の九州は“美味しい”を訪ねて 第8回(全23回) 佐賀県と長崎県は2022年9月に西九州新幹線の開業を控え、旅の目的地として再び注目が集まっています。今回は新幹線が走るエリアを軸に「美味しい」をキーワードに探訪しました。
前回の記事はこちら>> アールサンクファミーユ(小浜温泉)
オープン時は10種だったアイスソルベも今や30種に上る。「人参と柑橘と甘酒」450円など、どこにもない味。パティシエ渾身の「アイスソルベ」
シュンシュンと噴き上がる湯煙に包まれる小浜温泉街にある、パティシエ松尾利博さんが手がける目にも愛らしい「アイスソルベ」の専門店。
オーナーパティシエの松尾利博さん。朝、農家からもらった真っ赤なプラムとともに。「地元で独立を考えていたときに出会った、才能溢れる若きクリエイターの移住者たちから刺激を受け、ここにしかない食材も用いて、これまで私が培ってきた技術をアイスバーという形で表現しようと思い立ちました」。
農家から直接届く伝統野菜や果物を使うフレーバーが特に人気で、「今日は地元在来種のかぼちゃで新たな商品を仕込みます。今、近所の温泉宿で蒸気蒸しをしてきました」。
ふかふかの湯気をまとった蒸したてのかぼちゃが食欲を誘います。ピスタチオやショコラなど、パティスリーらしいフレーバーも松尾さんの自信作。ぜひお試しを。
当日販売するアイスソルベはポップなイラストで黒板に表示。そのビジュアルも目を引く。 Information
アールサンクファミーユ(小浜温泉)
長崎県雲仙市小浜町北本町114-6 新1角楼ビル1階東1号
撮影/本誌・坂本正行 取材協力/長崎県 九州観光機構 九州旅客鉄道
『家庭画報』2022年9月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。