次の九州は“美味しい”を訪ねて 第21回(全23回) 佐賀県と長崎県は2022年9月に西九州新幹線の開業を控え、旅の目的地として再び注目が集まっています。今回は新幹線が走るエリアを軸に「美味しい」をキーワードに探訪しました。
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庭園や嬉野川の清流が望める「副島園 the BAR」。嬉野茶を使ったカクテルなど16種が用意されている。右から、茶ビール1100円、お茶梅酒 ロック880円、ほうじ茶ハイボール1100円、次の2グラスは冷茶酒1320円、カシス紅茶880円。お茶農家がプロデュース。嬉野茶を体験する
日本茶の始まりの地である佐賀県。全国有数のお茶の産地で、生産量こそ多くないものの、うまみや甘みが強い上質な味わいで知られています。嬉野は、温泉、肥前吉田焼でも有名なエリア。
この豊かな文化を、お茶を通して体験してもらおうと始まったプロジェクトが「Tea Tourism」です。茶畑の真ん中に「天茶台」を設置して五感でお茶を味わう機会を提供するなど、活動は多岐にわたります。
「Tea Tourism」の一つ、茶畑で特別なお茶がいただける“茶空間”体験。2名利用で1人1万1000円〜(要相談)。この中心メンバーである副島 仁さんは100年以上続く茶農家「副島園」の4代目。2021年には、地元の名旅館「和多屋別荘」内に「副島園本店」をオープン。茶葉、急須や茶碗などのアイテムを販売するほか、シックで洗練された茶寮カウンターでは、丁寧に淹れられた希少な嬉野茶を心ゆくまで楽しめます。
日が暮れたら「副島園 the BAR」へ。嬉野茶を使ったカクテルにお茶の可能性を感じながら、旅の一夜が優雅に過ぎていきます。
下のフォトギャラリーで詳しくご紹介します。 Information
副島園茶寮
佐賀県嬉野市嬉野町大字下宿乙738 和多屋別荘内
- 嬉野玉緑茶(お菓子付き)1320円
副島園 the BAR
住所:同上 営業時間:20時~24時(LO) 定休日:火曜定休 チャージ550円
撮影/阿部 浩 取材・文/羽根則子 取材協力/長崎県 九州観光機構 九州旅客鉄道
『家庭画報』2022年9月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。