春、日本列島はいちご色に染まる 日本全国いちご図鑑 第3回(全13回) 現在、品種登録されているいちご品種は全国で300を超え、作付けされる主要品種は70以上。これだけ多種多様ないちごを味わえるのは世界において日本だけかもしれません。晩秋から春にかけて、日本列島を席巻する甘酸っぱい赤い宝石「いちご」の魅力を深掘りします。
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メゾン ビヤンネートル(東京・代々木上原)
桜のモンブランクリームに覆われたいちごのソルベの下には、煎茶とカルダモンのグラニテや、桜といちごのミルクジェラート、煎茶のブランマンジェ、レモングラスのジュレが。ふきのとうの泡のゼリーの苦みもふわり。「季節のパフェ 苺/桜/煎茶」2450円。販売期間:~2023年3月31日。季節の素材を使った月替わりの繊細なパフェを求めて多くのファンが訪れる、「メゾン ビヤンネートル」。
ときに15種類ものパーツを重ねながらも、「ひとつの風味が突出してしまうのは好きではなくて。素材を生かし、全体が調和したおいしさを目指しています」と、オーナーシェフの馬場麻衣子さんは語ります。
3月には、啓蟄を意識した春の香りいっぱいのいちごパフェがラインナップ。「桜の香りとともに、煎茶やふきのとうなどほのかな苦みをいちごに合わせ、日本ならではの春を表現しました」と、馬場さん。
いちごは「あまりん」、「紅ほっぺ」、「あまおとめ」を使い分け、それぞれ異なる魅力と味わいが存分に楽しめるよう演出。レモングラスのジュレが清々しい後口をもたらします。
Information
メゾン ビヤンネートル
東京都渋谷区上原1-17-11 3階
表示価格はすべて税込みです。 撮影/角田 進 取材・文/瀬戸理恵子
『家庭画報』2023年4月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。