春、日本列島はいちご色に染まる 日本全国いちご図鑑 第5回(全13回) 現在、品種登録されているいちご品種は全国で300を超え、作付けされる主要品種は70以上。これだけ多種多様ないちごを味わえるのは世界において日本だけかもしれません。晩秋から春にかけて、日本列島を席巻する甘酸っぱい赤い宝石「いちご」の魅力を深掘りします。
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レガレヴ(神奈川・鎌倉)
ヨーグルトのエスプーマの下には、バラのソルベといちごのソルベ。クランチが食感にアクセントを添え、ミントでマリネしたいちご、マスカルポーネとバニラのクリーム、ハーブティーのジュレが清々しく、すっきり調和。「いちごとバラ」3500円(飲み物付き)。販売期間:3月下旬までの予定。※入荷状況によりいちごの種類や提供期間は変更の可能性があります。フランス・パリで四半世紀以上パティシエとして腕をふるい、コンサルタントとしても活躍する「レガレヴ」オーナーシェフの佐藤亮太郎さん。気軽な空間で楽しむレストランクオリティのデザートが、人気を集めています。
「日本人が大好きないちごを主役にデザートを表現するならば、花がいちばん合うと思いました」と、今回はバラのソルベをマリアージュ。冷やし固める前に炭酸水を加えることで、驚くほど軽やかな口溶けとなり、いちごの果実味を華やかなバラの香りがふわりと包みます。その下に潜ませたミントが香るいちごのマリネと、マスカルポーネチーズとバニラのクリームが力強さを感じさせ、最後はハイビスカスやりんご、オレンジを使ったハーブティーのジュレですっきりと。
みずみずしいいちごのおいしさをエレガントに、そして爽やかに堪能できます。
表示価格はすべて税込みです。 撮影/本誌・西山 航 取材・文/瀬戸理恵子
『家庭画報』2023年4月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。