左上から時計回りに、ゆずサブレ、大徳寺納豆とオレンジのビスコッティ、抹茶のボルボロン、白ごまココナッツサブレ、メレンゲ、山椒とチョコレートクッキー。花街の風情と和の味を取り入れた
京都メイドのクッキー
おつかいもの、手土産の定番といわれるクッキーですが、和の趣と味覚を取り入れた京都メイドのクッキーアソートをご紹介します。
2017年11月、京都・祇園にオープンした「万治カフェ」の一角で販売されており、見た目は花街の風情たっぷり。ぼんぼりや古典柄の千鳥をモチーフにし、素材にも柚子や大徳寺納豆、白ごま、実山椒、抹茶などの和のものを使用。香りや食感をアクセントにしながらオリジナルの味に仕上げています。
ぼんぼりの形のサブレはほんのり柚子風味のやさしい味、大徳寺納豆とオレンジ入りのビスコッティは噛むほどにさまざまな味わいと食感があり、塩気や酸味も感じられます。また、愛らしい千鳥形のサブレはごまとココナッツの食感、抹茶のボルボロンはアーモンドをアクセントにしたほろほろの生地で、甘さ控えめ。チョコレートクッキーには丹波産の実山椒を効かせ、メレンゲは軽い食感で口どけよく懐かしい味わいです。
クッキーはオーナーが営む洋菓子店で作っており、素材にこだわって一つひとつ手作りされたもの。また、お店はオーナーの生家だった建物をリノベーションし、文久元年(1861)に祇園屈指の名茶屋より分家し、先代は祇園の風情再生に尽力した人だそうです。祇園の人から「万じさん」と呼ばれ親しまれていたことから、クッキーにもその名が使われました。
コーヒーや紅茶はもちろん、日本茶やウイスキーにも合う、食べ飽きないおいしさ。年配の方や甘いものがあまり得意でない方にも喜ばれそうです。
ここがおすすめ
・オンリーワンのアソート
・吟味した素材と和の香り
・見目愛らしく、深い味わい
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万冶カフェ「祇園クッキー 万じセレクション」
京都府京都市東山区祇園町南側570-118
取材・文/西村晶子