話題の「アシェットデセール」を体験しに行こう (後編) 「アシェットデセール」という言葉をご存じですか? フランス語で「皿盛りのデザート」を意味します。アートのように美しいデザートを、作りたてで味わえるのが魅力です。大人も楽しめる話題店をご紹介します。
前回の記事はこちら>> 【カフェ ディオール バイ ピエール・エルメ】(東京・銀座)
「カフェ ディオール バイ ピエール・エルメ」の今夏のメニューより、「ディオール サマー 2019」。ディオールのフェミニンな空間で味わう、ピエール・エルメの“日本愛”が溢れたデザート
いわずとしれた、スイーツの王様「ピエール・エルメ・パリ」。その愛らしくも独創的なスイーツを、「ディオール」が作り出すエレガントな空間で味わえる、ティーサロンがあるのをご存じですか?
専用エレベーターでカフェへ
東京・銀座に、2017年にオープンした商業施設「ギンザ シックス」。その一角に、中央通りに面するように「ハウス オブ ディオール ギンザ」はあります。店内に入り、専用エレベーターで4階へ。扉が開くと、そこにはマカロンを思わせるようなパステルカラーがきいた空間が広がります。
日本の果物への愛が詰まったデザート
席に着きメニューを眺めれば、そこに並ぶのは、目にも舌にも贅沢なアシェットデセールの数々。どのデザートも旬のフルーツがふんだんに使われており、フルーツは日本各地から厳選された上質なものばかり。日本の果物を愛するエルメ氏の思いが詰まっています。
ディオールのマークとフルーツを配したシンプルな演出が洗練されている、「ディオール サマー 2019」3295円(税込み)。カフェで使われる食器は、ディオールのホームコレクション「ディオール メゾン」のもの。シンプルながらエレガントなデザインに、ピエール・エルメならではの色彩豊かなデザートが映える。この夏一押しのデザートはディオールのマーク入り
どのデザートをリクエストするか迷ってしまいますが、この夏、まずおすすめしたいのが、「ディオール サマー 2019」。ディオールのシーズンコレクションに着想を得たこのひと皿には、ピエール・エルメならではの美意識が凝縮されています。
ビスクを割るのが惜しいほどの美しさ
ローズレッドが目にも鮮やかなチョコレートのビスクには、ディオールのラッキーモチーフが描かれ、ビスクの上には苺やラズベリーがオブジェのように飾られています。一番手前に置かれているのは、宮崎産の「へべす」という珍しい柑橘です。絵画のような美しい様子を眺めれば、ビスクの下には何が待っているのだろうと、心が躍ります。
ビスクの下には一体何が……?!
スプーンでビスクを割ってみると、バニラが豊かに香る純白のマスカルポーネクリームが。クリームには、へべすのコンフィをはじめ、ビスクに飾られているとりどりのフルーツが混ぜ込まれています。果実の風味とマスカルポーネのこくとが一体となって、贅沢なひとときを体験させてくれることでしょう。
2019年の夏のメニューより、「クープグラッセ カシス エ ヴィオレット」2808円(税込み)。スプーンを入れるのがためらわれるほどの美しさ。ピエール・エルメならではの、カシス×スミレの香り
今夏のグラススイーツとして用意されているのは「クープグラッセ カシス エ ヴィオレット」。ピエール・エルメには、カシスとスミレを組み合わせた「アンヴィ」という人気のフレーバーがありますが、このデザートも、カシスとスミレの香りが主役です。
スミレが華やかに香るバニラアイスクリームと、甘酸っぱいカシスのソルベの味わいが際立つひと皿。トップにきらきらと輝くクリスタリヌも、もちろんスミレの香りです。
落ち着いたベージュを基調に、スモーキーなパステルカラーとシルバーのきらめきがきいた、上品な空間。デザートは5~6種から選べる
ピエール・エルメならではの洗練されたアシェットデセールは、季節替わりで常時5~6種揃います。ワンシーズンに何度訪ねても、そのたびに新たな味わいに出合えます。
ブランチやアペリティフも楽しめる
アシェットデセールのほかにも、ブランチタイムには、パンペルデュ(フレンチトースト)やクロワッサン、特製ヨーグルトの「プティデジュネ セット」、サンドイッチと小さなデザートがスタンドに並んだ「アフタヌーンティー セット」、アペリティフタイムには、軽食とシャンパーニュのハーフボトルのセットなどが用意されています。時間帯ごとにも異なる楽しみが待っているティーサロンです。
Information
カフェ ディオール バイ ピエール・エルメ
東京都中央区銀座6-10-1 GINZA SIX ハウス オブ ディオール ギンザ 4階
この夏女性同士で訪ねたい、大人のための「涼スイーツ」のお店
価格はすべて税込みです。別途、サービス料がかかる場合があります。状況によって食材や盛りつけなど、一部内容が変更になる場合があります。あらかじめご了承ください。 撮影/西山 航(世界文化社)