「泥の中で清らかに育ち、粘り成分や土の栄養も含むれんこんは不老長寿の食材として特別な存在です」と話すのは東京で薬膳教室を主宰する大田ゆう子さん。
大田さんが手土産として見つけたのが、徳島県鳴門のれんこん農家が手がける「花れんこんピクルス」です。
粘土質の土で育ち、うまみが凝縮された鳴門れんこんの、最も若い一節目の細い部分だけを使用。薄切りの様は白い花のようで、シャキシャキとした食感が特徴。薬膳風味にはナツメ、蓮の茎と実、八角などが入る。フラワーデザイナーを兼業する生産者が、“食べる花束”をイメージし美しく瓶に詰めている。化粧箱入りで、風呂敷に包まれて届く。「薬膳風味とイタリアンテイストがセットになっていて、まずピクルスが美しく瓶詰めされた様子に、丁寧な仕事と愛情を感じます」。
優しい味わいのピクルス酢なので素材の風味もそのまま。「薬膳風味は八角の香りがエレガントでお気に入りです」。
「花れんこん」と印字されたモダンな掛け紙が印象的な化粧箱。購入は、瀬戸内海の逸品をセレクトした通販サイト「島と暮らす」(https://www.shima-life.jp/)が便利。鳴門ピクルス・花れんこん(薬膳風味セット)4800円(送料別)/島と暮らす自身でいただく際はサラダやカルパッチョに添えて楽しむことも。「れんこんには血を増やす養血作用、酢には血を巡らす活血作用が期待できるので、特に女性のかたに贈りたいですね」。
大田ゆう子(おおた・ゆうこ)さん
国際中医師。国際中医薬膳師。洗足薬膳お料理教室を主宰し、薬膳の楽しみ方を広めている。長年、「聘珍樓」薬膳顧問として、セミナー講師やメニュー監修を担当。 表示価格はすべて税抜きです。
撮影=本誌・坂本正行(商品)
『家庭画報』2019年10月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。