「手土産は、季節や行事にふさわしい商品を選ぶようにしています」と微笑むのは、器のセレクトショップ「銀座日々」の今岡美樹さん。
お贈りする相手を想像しながらお店を巡り、手土産選びを楽しんでいます。
そんな今岡さんが、銀座を散歩中に「宗家 源 吉兆庵」で見つけたのが「御前栗」。
口に含むと、栗そぼろと、餅、栗餡、そして一粒栗が一体となり、優しい風味を堪能できる。今岡さんがご自宅で楽しむときは、とっておきの器と煎茶とともに。この日は、兵庫の作家・光藤 佐たすく氏の刷毛目皿と赤絵茶杯。張子の干支飾りを添えて、新春を祝う。蜜漬けにした一粒栗を栗餡と餅で包み、栗そぼろをまぶした和菓子です。
「栗のほっこりした滋味を感じられ、お餅も柔らかく、全体が自然な甘さなのも気に入っています。栗そぼろの食感も楽しいですね」と今岡さん。
自然が育てた果実の姿、形、味わいを、丁寧に和菓子に仕立てた、店を代表する菓子である自然シリーズ「御前栗」。6個入り 2376円(税込み)/宗家 源 吉兆庵 銀座本店「2週間ほど日持ちがして、金の箔押しのパッケージも華やかなので、年末年始のご挨拶にも喜ばれています。私もおせち料理の後、甘いものを食べたいときにいただいています」。
今岡美樹(いまおか・みき)さん
器と工芸のセレクトショップ「銀座日々」を、根本美恵子さんとともに銀座3丁目で営む。和食器を中心に、現代作家の作品を確かなセンスでセレクトしており、定期的に企画展も開催している。 表示価格はすべて税込みです。
撮影/角田 進
『家庭画報』2020年1月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。