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記事一覧はこちら>> 日本古来の技術と最新技術を結びつけ、伝統工芸の新たな未来を拓き、またその技術を後世に伝えていくことを目指した「KORI-SHOW PROJECT(コリ ショウ プロジェクト)」。
このプロジェクトに、木目込み人形の正統伝承者として唯一の認定を受けている、真多呂(またろ)人形も参加。
大正8年創業の真多呂人形 代表取役社長・金林健史さん。「木目込みという技術を伝えたい」との想いからプロジェクトに参加。江戸元文年間(1736~1741年)、京都・上賀茂神社に仕えていた高橋忠重が神具を作った余材を木彫りし、そこに溝を彫って神官の衣装の端裂を入れ込んだことから始まった木目込み人形。
雛人形作りにて。伝統技法に忠実に、職人が生地を木目込んでいく。伝統的な木目込みの五月人形「金太郎」7万7000円(ケース付き)。その技術と現代のAI技術が融合し、新たな作品が生まれました。
東京国立博物館所蔵の縄文土器の複雑な造形を3Dプリンターで立体的にデザインし、“縄”に見立てた紐を溝に施すという、木目込みの技法を応用した小物。
木目込みの技術を用い、縄文土器の“縄目”を表現した小物。小物入れやペン立て、コースターとして日常的に使える。樹脂素材。左9680円、下各4950円、右上1万4080円。こうした伝統工芸品の未来に繫がる取り組みに、これからも注目していきたいプロジェクトです。
今年の干支の寅「ホワイトタイガー」の木目込み人形も人気。1万1000円。 Information
真多呂人形会館ショールーム
東京都台東区上野5-15-13
表示価格はすべて税込みです。
『家庭画報』2022年4月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。