軽井沢の秘密 第3回(全25回) ならせる美味、軽井沢人だけが知るスポットなど、知られざる軽井沢の秘密に迫ります。
前回の記事はこちら>> 移住を機に始めたカーリングで世界を目指す
瀧本裕香さん(主婦・カーリング選手)
【軽井沢生活7年目、カーリング中心の日々】家事を終え、カーリングの準備も万端の瀧本裕香さんは、テラスでほっと一息。一緒に練習をする高校生の次男・光さんの帰宅を待つ。軽井沢ではカーリングは日常です
狙いを定める瀧本さんの表情は凜々しく、かっこいい。よき練習相手の光さんは、世界を目指す母について「行けると思う」とエールを送る。「森の中で暮らしたい」という夢を叶えて瀧本さん一家が移住した軽井沢は、カーリングが盛んな地。5月には地元のジュニアチームが世界選手権で優勝して話題になりました。
瀧本さんとカーリングの出会いは、先に競技を始めた息子さん2人がきっかけ。送迎で通っていた「軽井沢アイスパーク」のスタッフに誘われたのです。
【町営「軽井沢アイスパーク」は、誰でもカーリングができる聖地】軽井沢アイスパークは国際大会も開催される日本最大級の通年型カーリングホール。初心者も気軽に参加できる体験レッスンは老若男女に大人気。●軽井沢アイスパーク 長野県北佐久郡軽井沢町大字発地1154-1 TEL:0267(48)555515~16世紀にスコットランドで生まれたとされるカーリングは、もともと紳士がスコッチウイスキーを飲みながら興じていたスポーツ。試合後に勝ったチームが負けたチームにビールをご馳走する「アフターカーリング」の文化があり、コロナ禍前は瀧本さんたちも愉しんでいたといいます。
試合後のビールは格別。「おかげでたくさんの人と知り合うことができました」。競技の面白さに目覚め、カーリングチームに加入した瀧本さんは熱心に練習を重ね、3年目にして日本選手権に初出場。
現在も練習と体験レッスンの指導で、ほぼ毎日カーリングホールに通っています。
カーリングホールまでは車で約15分。そんな瀧本さんの夢は「50歳を過ぎたら、50歳以上の選手が競う『世界シニアカーリング選手権』に出場すること」。
ご家族の応援も得てカーリングに打ち込む瀧本さん。夢を叶えて移住した軽井沢で、新たな夢を見つけました。
下のフォトギャラリーで詳しくご紹介します。 撮影/本誌・坂本正行 取材・文/清水千佳子
『家庭画報』2022年8月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。