テーブルコーディネーターやインテリアスタイリストとして『家庭画報』のページを彩ってきた
横瀬多美保さん。あらゆるものに美を見いだし、独自の感性でリュクスな空間を創造し続けてきました。そして今、しっくりくるのは上質でありながらもくつろぎ感のあるスタイル、といいます。“生活の中に、美が息づく”そんな日々の暮らしに豊かさを添える素敵なアイディアを巡ります。
LESSON18
寒い冬はカジュアルな鍋パーティで体も心も温まる
横瀬多美保さんが住んでいる都心にも雪が降りました。ここ最近は寒波も押し寄せて、記録的な冷え込みが続いています。そんな時季のホームパーティに、多美保さんは体がほっこりと温まる鍋料理を主役にすることが多いそう。お洒落で気の利いた鍋パーティのアイディアを教わります。
ロゼシャンパンを入れた楕円型の白木のクーラーは京都の中川木工芸比良工房のもの。多種の飲み物を置いても雑然とした印象にならないよう、折敷を上手く利用している。Tips1
テーブルは2つ使ってドリンクコーナーを作る
気心の知れた友人たちと集う鍋パーティは、寒い冬ならではの楽しみです。「体も温まりますし、一つの鍋を囲んでにぎやかに食事をするのって本当に楽しいですよね」と、横瀬多美保さん。普段のおもてなしとは違う鍋パーティだからこその工夫があるのだとか。「カセットコンロを置くと卓上のスペースが狭くなりますし、鍋の周囲は熱くなるので、テーブルを2つ使うんです。ダイニングテーブルの他に、リビングの丸テーブルにはドリンク類を置いて。カジュアルな集まりですから、飲み物は各自セルフサービスで」。熱を避けたいワインクーラーなども、ダイニングとは別のテーブルなら邪魔になることもありません。ダイニングテーブルのメインディッシュとなる和の“鍋料理”に合わせて、丸テーブルは白木やバンブー素材のアイテムを選び、そこはかとなく和の趣が漂うようにしています。