テーブルコーディネーターやインテリアスタイリストとして『家庭画報』のページを彩ってきた
横瀬多美保さん。あらゆるものに美を見いだし、独自の感性でリュクスな空間を創造し続けてきました。そして今、しっくりくるのは上質でありながらもくつろぎ感のあるスタイル、といいます。“生活の中に、美が息づく”そんな日々の暮らしに豊かさを添える素敵なアイディアを巡ります。
LESSON22
自分だけの時間、自分だけの世界を楽しむティータイム
日常生活の中に寛ぎをもたらしてくれるティータイム。ゆっくりと過ごす休日はもちろん、ウィークデーのささやかな時間であっても、好きなものに囲まれてゆっくりとお茶をいただく事は、豊かな暮らしへとつながっています。
和・洋・中、とお茶の種類によって雰囲気を変えて楽しむ、横瀬多美保さんのひとりティータイムを通して、コーディネートの“基本のき”を教わります。
三角形のお盆は漆塗り。塗りのアイテムを取り入れると、途端に東洋的な印象が加わる。銀の花器の双魚モチーフやランの花も、シノワズリな雰囲気を演出。工芸茶は「クロイソス銀座本店」のもの。Tips1
まずは1枚のトレーの中に自分の世界を作る
自宅に帰ると、まずは1杯のお茶を淹れるのが楽しみだという横瀬多美保さん。「実は、コーディネートの練習にひとりティータイムはうってつけなんですよ。インテリア全体のコーディネートはどうしても難易度が高いもの。まずは、1枚のトレーやお盆の中に小さな世界を作ってみてください」と多美保さんは言います。
好みのカップ&ソーサーとトレーで小さな世界を思うように作れるようになったら、花やクロス、さらには椅子などの家具や壁面など、徐々に範囲を拡大させていきます。“美”を意識したティータイムが、コーディネート上手への第一歩となるのです。