困った時の神頼み。寒川神社神職の水谷智賢さんは言います。
「これほど効果があることはありません。普段はもちろんのこと、どうも運気が悪いなあと思うときは、落ちてしまう前にご祈願を。手当をすることで、神様はきっと助けてくださいますので、悪い事態は回避できます」。そこで、今回は水谷さんに「ご祈願」について質問をしてみました。
(前回の記事
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――まず、神社でのご祈願の種類(メニュー)ですが、たくさんあり過ぎてよくわかりません。どんな時に何を選べば効果があるのでしょうか?
まずは「厄除」からご説明しましょう。「厄除」とは、人の一生のうち,厄難が起るとして忌み慎まなければならないとする年齢で、男女それぞれに厄年に当たる年にお祓いをします。
数え年で男性 25、42、61歳 女性 19、33、37歳が本厄で、その年を挟む前後がそれぞれ前厄、後厄になります。上記に該当する方には、「厄除(厄年のお祓い)」をなさることをお勧めします。よくないことを遠ざけ、神様に守られることで気持ちも軽くなります。
――「厄除」の他にも「八方除」というものがありますが、どう違うのでしょうか?
全ての「厄」を除けられるのが「八方除」になります。現在、全国各地の神社で、「八方除」「方位除」がなされておりますことは誠に悦ばしい限りであります。なかでも有名な、寒川神社独自の「八方除」を例に説明しますと、「八方」とは、東・西・南・北の“四方”と、東北・東南・西北・西南の“四隅”のことです。
古来この“四方四隅”を基本として、陰陽五行、十干十二支、九星八宮等を配当して、住居、方角、運勢等の吉凶を判断していました。四方八方の方位・方角を除けるだけではなく、地相・家相・方位・方角・日柄等からくるすべての災いを祓い清め、除けるのが寒川神社本来の「八方除」です。
八方除により、「大難は小難へ、小難は無難へ」となります。もしもの時のための転ばぬ先の杖的にご祈願を受けていただくのが本来の方法です。