藤野幸信さん 365日の贈り花ダイアリー 「フルール トレモロ」オーナー 藤野幸信さんが手がけたブーケやアレンジメントで綴る365日の花日記。贈り花のある、素敵な暮らしのヒントをお届けします。
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結婚記念日の贈り花は毎年スイートピー!
本日、1月21日は「スイートピーの日」です。少し前からご紹介しているので、皆さんもすっかり覚えられたかと思います。
全国の花生産者、花市場、花屋らで構成する「日本スイートピーの会」により制定された記念日で、松田聖子さんの「赤いスイートピー」が1982年の1月21日にリリースされたことから、この日と決められたそうです。
スイートピーの生産者さんたちは、この日に向けて出荷量を増やすので、1月21日前後にはスイートピーが種類豊富に出回ります。
最近のスイートピーは花色もとても豊富で、パステルカラーからビビッドな赤やピンクまで揃い、この時期の贈り花の制作で大活躍してくれます。
以前は花と花の間があいて密度感がないものが多かったのですが、最近では、茎の上部に花が並ぶスイートピーも生産されるようになり、ブーケやアレンジでもより使いやすくなっています。
さて、そんな「スイートピーの日」が結婚記念日というご夫妻がいらっしゃり、毎年ご主人から奥さまへ、感謝の贈り花の依頼をいただきます。クオリティの高い花で、と考えるとやはりメインはスイートピーになってしまうので、毎年趣向を変えた贈り花をお届けするようにしています。
今年はまさに「赤いスイートピー」そのまま、あでやかな赤のスイートピーにアカシアの黄色を加えたビビッドな花色のブーケを作りました。赤と黄色だけというシンプルで派手な色合わせはあまりしないのですが、この日に限り、それも許されるかなと思いました。
来年の結婚記念日にはまた異なるイメージのスイートピーブーケをお作りしたいと思いますので、ご依頼お待ちしています。
【使用花材】スイートピー カルメン
銀葉アカシア
贈り花のヒントふりふりした花びらが可憐で優しい印象のスイートピー。12月から出回り始め、4月まで入手できますが、いちばん種類が豊富に揃うのが1月です。
スイートピーは花持ちがよく、贈り花にも最適な花です。花にボリュームがないので、脇役に使われることが多いのですが、ときにはスイートピーだけを束ねたブーケも新鮮な印象を与えると思います。
名前どおりスイートな香りがあるので、手にしたときに心地よい香りが楽しめます。
下の写真をスワイプしてご覧ください。
藤野幸信/Yukinobu Fujino
広島駅からほど近い段原の骨董通りにある「fleurs trémolo」(フルール トレモロ)オーナー。感動する花束を多くの人に届けたい、という思いから、市場を頼らず、自ら生産者情報を入手して、お気に入りの花を集める。何種類もの花を使ったブーケは、エレガントでナチュラル。制作したブーケのアップを続けているフェイスブックから人気が広がり、全国各地から贈り花のオーダーが届く。
https://www.fleurs-tremolo.com 『人気フローリストが教える フラワーアレンジのデザイン&ヒント78 大切な人への贈り花』
誕生日、結婚記念日、ウエディングなど、78例のブーケ&アレンジメントを色別に掲載しています。オールカラーの大判の単行本で楽しむ、藤野さんのナチュラルでエレガントな花の世界は、眺めるだけで幸せな気持ちに。色別花図鑑コラムや全国の生産者データなどお役立ち情報やインデックスも充実。大切な人へ花を贈る際のヒントが満載です。