【私が贈った父へのプレゼント】
高橋真麻さん
高橋真麻(たかはし・まあさ)さん1981年生まれ。フリーアナウンサー。人気バラエティ番組や報道番組で司会を務めるなど幅広く活躍。俳優・高橋英樹さんの長女であり芸能界きっての仲のよい父娘。料理や歌が得意なことでも知られる。出産日間近に取材を受けてくださった真麻さん。
「今年の1番の贈り物は、孫かもしれませんね。生まれたら3世代で旅行や食事に出かけたり、孫と一緒に写真を撮るといった思い出を贈るのもよいですね」。
“物より思い出”を大切にする真麻さんらしいアイディア。
「相手が喜ぶものを考えて渡すまでの物語が大切。父もその物語を喜んでくれます」
カメラ好きの父にひと味違う新作を真麻さんの最近の父の日のプレゼントは、360度の世界が撮影できる「リコー シータ」。「私も愛用していて、旅行などで活用しています。多くのカメラを所有する父でも持っておらず、知っている人も少なかったので選びました。若者カルチャーに理解がある父は、大喜び。使い方を教えてあげたり、一緒に使ったりして時間も共有するプレゼントになりました」。高橋家は、家族の記念日をとても大切にしていますので、「父の日」も毎年欠かさずお祝いします。定番は家族揃っての食事。たとえいつもと同じお店、同じメンバーで集っても、そこに感謝の気持ちがあれば特別になると思います。
父は、「家族みんなで過ごせれば何もいらない」という人ですので、贈り物のリクエストは一切ありません。ただ、何でも持っているので、子どもの頃は手作りのもの。
社会人になってお給料をいただくようになってからは、食事など一緒に共有する時間をプレゼントすることが多いですね。
それでも、贈り物を用意することはあります。そのときは父が知らないもの、持っていないものを探します。
小学校入学式に際し、セーラー服姿が愛らしい真麻さんを囲んで記念撮影。贈り物は、プレゼントする側が何を選ぶか考えてから渡すまでの物語が大切だと思います。また、それをさらりと贈るのが、私の美学。
贈り物とは、気持ちのキャッチボールでもあるので、多くを語らず、選んだ理由を相手に考えさせるゆとりがあるほうが、いっそう特別に感じるのではないでしょうか。
幸い、父は私が贈り物を選んだ背景やかけた時間、労力まで喜んでくれる人です。本当に愛情をかけて育ててもらいました。
仲のよさで評判の高橋ファミリー。お父さまの誕生日のお祝いには、毎年欠かさず家族で集い、楽しい食事会を開催。私が父からもらった最大の贈り物は、「等身大でいること」を教わったこと。人と比べなければねたみやそねみも生まれず、人の幸せも自分のことのように喜べます。
そんな1番の相談役であり、仕事仲間であり、人生の先輩である父には、長生きしてほしいので、今年は今流行っている健康グッズをあげようかと考えています。
【私が贈った父へのプレゼント】
関根麻里さん
ワンピース3万2000円 セーター2万4000円/ともにポロ ラルフローレン(ラルフ ローレン) イヤリング25万2000円/アンブローズ(アンブローズ 銀座店)関根麻里(せきね・まり)さん1984年生まれ。タレント。同じくタレントの関根 勤さんの長女。「理想の父娘」に選ばれることが多い。得意の英語を生かしたインタビューやナレーションをはじめ、多数のテレビやラジオで活躍中。2人のお嬢さんの母親でもある麻里さん。
「父は、長女の1番の親友になることを妄想するほどの孫好き。よく公園に行ったり、うちで一緒にお風呂に入ったりしています。昔、私が父の日にあげたキャラクター柄のパンツを娘も気に入り、父に『今日はこの柄にしてね』と着用の指定をしているんですよ(笑)」。
「愛情深い父には、孫も気に入るちょっと“かわいいもの”が今の最高の贈り物です」
父と通う行きつけの店の味をギフトにカレーマニアのお父さまに贈ったユニークなプレゼントは、「新宿中村屋」の「インドカリー〈チキン〉」の缶詰。「このレストランは、父の古くからの行きつけで、私も高校生の頃から一緒に食べに行くようになりました。父は、骨付きチキンがゴロゴロ入ったスパイシーなカレーが大好物。その味を自宅でも味わえると気に入っているのがこの缶詰なのです」。「父の日」は、感謝を伝えることができる節目の日ですので、気持ちを形にするために3世代で集まって食事をします。
父の生きがいは孫。そういえるほど孫を溺愛しているので、今は孫との時間が最大の贈り物かもしれません。
父の日のプレゼントを選ぶときには、そのときに喜んでもらえる実用的なものを選ぶことが多いですね。
生活圏が一緒で、お互いの家を頻繁に行き来し、コミュニケーションを密にとっていることもあり、父のマイブームや探しているものがよくわかるからでしょうか。今まで、バッグ、帽子、パンツ、枕、就寝用の耳栓など思い出すといろいろ贈っています。
最初に考えるポイントは、使いやすさ、機能性です。私自身も機能的で長く愛用できるものが好き。父と嗜好が似ています。
センスを問われるものは、趣味がよい母のアドバイスを頼りに一緒に買いに行くことも。
「理想の親子ランキング」で5年連続1位を獲得し、殿堂入りになるほどの仲よし父娘。小さい頃も、芸能界の後輩になっても、別所帯になっても、変わらずコミュニケーション抜群のふたりの笑顔は幸せそのもの!最近では“かわいい”というキーワードを重要視しています。なぜなら、孫が反応してくれるからです。
私が考える父への贈り物は、使うことによって生活が豊かになったり、気分が高揚したり、幸せになるもの。また、思い出がよみがえるようなものも素敵ですね。
時間をかけて選ぶことは、思いを伝えることだと思います。そのためインターネットで候補を見つけても、実物を手にとるためにお店まで出かけます。そのときに、偶然ほかのよいものにめぐり合うこともあります。
今年は、そろそろ替え時ではと気になっていたメガネケースのリサーチを開始しようかなと思います。