料理のプロ23人が選んだ華麗なるキッチンツール 第8回(全12回) 道具が変われば食が変わる──家で食事をする機会が圧倒的に増えた今、いかにおいしく、いかに楽しく調理するかが、これまで以上に大切になってきています。日本の食卓シーンを牽引する食まわりのプロのかたに、その見識と体験を生かして、今おすすめのキッチンツールを選んでいただきました。
前回の記事はこちら>> 料理研究家 中村奈津子さんもご愛用
話題のキッチン家電でお手軽極上美味を!
食卓の上で数時間煮込んだポトフー。口の中でほろりとほどける柔らかさ。大ぶりに切った野菜にもほどよく火が通る。毎日のキッチンで使いこなしたい万能な一台
バーミキュラ ライスポット
自宅で調理する機会の増えた昨今、料理作りの強い味方になってくれる家電が大人気に。
「圧力鍋も進化中ですし、真空に近い脱気機能のついた低温調理器なども登場。それぞれの特性を理解して調理すれば、レストランのような味も夢ではありません」と話す中村奈津子さんの自宅キッチンにも、ご愛用の調理家電がずらりと並びます。
中村奈津子さん(料理研究家)
家庭料理から世界の最新メニューまで、豊富な料理の知識を持つ。母から受け継いだ「田中伶子クッキングサロン」に続き、この夏から渋谷・松濤でプライベートサロンもスタート。料理だけでなく、食にまつわる多彩な講座の開催が予定されている。http://www.tanakacook.com/とりわけのお気に入りは“バーミキュラ ライスポットミニ”。
「鋳物の無水調理鍋に専用ヒーターがついた、いわば“電気無水調理鍋”。調理幅の広い、優秀なユーティリティープレーヤーです」。
すっきりしたデザインなので食卓にそのまま出せるのも嬉しいポイントです。
バーミキュラ ライスポットミニ(直径25.8×高さ17.3センチ)6万4800円/VERMICULAR バーミキュラ コールセンターずっしりとした蓋も気密性を高める。ライスポットの名のとおり本来は炊飯鍋だが、「スロークッカー」として幅広い調理に対応。料理研究家からも圧倒的な人気を誇る。バーミキュラおすすめレシピ1
この家電だからこそ可能なクリアなスープ
【ポトフー】
〈材料(4人分)と作り方〉
(1)牛すね肉かたまり400グラム、キャベツ1/2個、かぶ(大)3個、セロリ・にんじん各1本、玉ねぎ1個は、すべて大きめに切る。
(2)牛すね肉に塩・こしょう各小さじ1をふる。
(3)バーミキュラにすべての材料を入れて、かぶるくらいの水を加える。ローリエを3枚ほど入れたら中火のスイッチを入れ、沸くまで加熱する。
(4)沸騰したらあくを取り、ごく弱火にして蓋をして、牛すね肉が柔らかくなるまで約2~3時間煮る。
(5)塩・こしょうで味をととのえる。