自然がくれる癒やしの力 日本の「新緑遺産」第9回(全13回)今、森の中を歩いていると想像してみてください。土の匂い、小枝を踏む音、鳥のさえずり、葉擦れの音、木漏れ日など、五感を通して自然が私たちに語りかけてくれます。新緑が美しくなるこの時期、自然の中で、また自宅で、「森の効用」を取り入れる暮らしを提案します。
前回の記事はこちら>> 「緑の居場所デザイン」を主宰する市村美佳子さんに、ハンドメイドで楽しめる、グリーンを使ったお洒落なスワッグの作り方を教えていただきました。
市村さん製作、神様の森のヒノキを使ったビッグスワッグ。加子母の森のヒノキ、ユーカリ、ビワ、仙人草を使った、長さ約120センチのビッグスサイズです。森の息吹を凝縮させた迫力のスワッグ岐阜県と長野県の県境にある「加子母(かしも)の森」は、伊勢神宮の式年遷宮の御用材に使われる「東濃ヒノキ」を育てています。市村美佳子さんが“美林萬世之不滅(びりんばんせい これをたやさず)”を理念として掲げるこの“神様のための森”に出会ったのは、15年ほど前。以来、その枝を使ったクリスマスリースや正月飾りなどを提案してきました。
今回は加子母の森のヒノキをベースに、森のスワッグを製作。「葉の色や形、向きを観察しながら束ねていると、森を散策しているような深いリラックス感を味わえます」と市村さん。
つるの先まで含めると、長さは約120センチ。「部屋のどこにいても目に入る、大胆な大きさもポイントです。お気に入りの椅子に腰かけて見える高さに飾ると、森の中でくつろいでいるような気分になれますよ」。
「ミニ版・森のスワッグ」作りに挑戦!
市村さんにミニ版・森のスワッグ作りをレッスンしていただきました。細かい葉のボリュームのあるグリーンをベースに、大きさ、形、色、質感が異なるグリーンを束ねて。つる性のものを加えると動きが出ます。
完成品 ミニ版・森のスワッグ飾っておくうちに自然にドライになるので、数か月楽しめる。ユーカリやレモンの葉など、アロマ効果のある香り高い葉を使うのもおすすめ。作る際はテーブルなどに置いたまま最後まで作業し、背面を平らに仕上げるのがコツ。
用意するもの4〜5種の葉と輪ゴム、ひも(好みで、仕上げ用の飾りひもやリボン)。今回使用するグリーンは右から、細葉のユーカリ、仙人草、丸葉のユーカリ、レモンユーカリ、加子母の森のヒノキ。
作り方下のフォトギャラリーをご覧ください。